ちょっぴり遠回りはしたもののデビュー曲「聴かせて…」(作詞:夏海裕子/作曲:花岡優平)が独り歩きしているキングレコードの松浦百美子。これからは「歌い手として真価が問われるライブやディナーショーを視野に入れて音楽活動に邁進していきたい」と熱い思いを語る。

デビュー後は評価の高い「聴かせて…」を引っ提げCDショップやスーパーの店頭などで意欲的にイベントに参加。CDのセールスに拍車をかけていた。そんな甲斐あってか発売早々、CD売上1万枚を突破、キングレコードからヒット賞をもらった。「こんなに早く賞をいただいて感激しています」と満面の笑み。そんな追い風に呼応、キャンペーンにも弾みが付いている。

大阪音楽大学短期大学部ポピュラー科を卒業。大阪の繁華街・北新地で自身がオーナーとなりピアノラウンジを開店。ピアノの弾き語りで歌を磨き、シンパを作った。約20数年営業し、店は大繁盛した。きっと、歌いながらしっかりと感性を磨いたに違いない。


そんな経歴を経て制作したデビュー曲「聴かせて…」は“愛”がテーマ。結果、イメージ通りの大人の歌謡曲に仕上がった。弾き語りで培った感性が聴き手を「どぉだ~」とねじ伏せているようにも思えた。

「聴かせて…」は発売してもう4年目に入るが、さらなるヒットにと、地元のラジ大阪で自らの番組「松浦百美子の今夜も聴かせて」(毎週水曜日PM10:15-10:45)を2020年9月にスタートした。

番組ではお喋りはもちろんオリジナル曲のほか、歌謡曲やジャズ、シャンソンなどの洋楽を含め約5~600曲あるというレパートリーの中から、毎回、自分で選曲したカバー曲の時代背景やオリジナル歌手の紹介などを交え、松浦百美子らしい表現で歌うコーナーが人気だ。同番組を幾度か聴いたがなかなかいい。
「リスナーの皆さんがどんな曲が聴きたいのか、どんな内容のお喋りがいいのか、毎回が勉強です。自分の曲のPRだけではなく、リスナーの立場に立っていろんなジャンルのお喋りをしています。色んな意味でも自分を更に磨きたいですし、番組はずっと続けていきたいですね。是非聴いて下さい」。本来なら2nd、3th…と新曲がリリースするところだろうが、「評判がいいのでもう少し粘ってみたい」と、まだ暫くはこの作品をプッシュしていくという。

また、今、視野に入れているのがアルバムの制作とライブ活動。アルバムには歌謡曲とジャズを入れたいらしい。ライブについては、先ごろ、大阪・玉造のライブハウス「Takara Osaka」にて、30周年を迎えた田川寿美や成底ゆう子、パク・ジュニョンのステージに登場したばかり。

「いい経験をさせてもらいました。今度は自分の単独ライブを早く開催し、アルバム制作も是非実現させたい。できればライブは定期的なものにしていきたいですね」と結んだ。

*記者のひとりごと
艶やかな純白の豪華ドレスが今やトレードマークとなった松浦さんとはデビュー曲発売の時に大阪市内で取材した。元々、作品が気にいっていたので二つ返事で取材OKをした。松浦さんの人となりをじっくり聞き興味を持ったのは、持ち前のエネルギッシュさと好奇心が誰よりも旺盛だったことだ。どんな職業に就いても好奇心がない人は必ず落ちこぼれる。孤軍奮闘している松浦さんの燃え上がるような情熱は大きな武器であろう。そんな松浦さんに不可欠なことは歌でどう「人を動かす」かだ。それが成功への近道ではなかろうか。そのためには斬新な知恵もいる。
                

文・金丸