新歌舞伎座開場10周年記念「前川 清 藤山直美」特別公演が3月1日(日)から28日(土)まで行われる!
公演に先駆けこのほど大阪・ミナミの浄土宗天龍山法善寺(法善寺横丁)で行われた公演成功祈願法要には出演者が揃って参拝し、公演の成功を祈ったほか境内に用意された樽酒の鏡割を道行く人に振る舞った。場所を移しての記者会見には前川、藤山のほか、野村真美、池乃めだか、田村 亮、そして演出家の竹園 元氏が揃ったが冒頭、竹園氏は「とっても素敵なキャストで間違いなく面白い」と称賛。公演は芝居「恋の法善寺横丁」(脚本:横山一真/演出:竹園 元)と「前川 清オンステージ」の2部構成。芝居は昭和のはじめ、法善寺の小料理屋「誠志郎」女将のお辰(藤山)は、父親で若くして亡くなった先代の主人・誠志郎の意志を継ぎ必死に店を盛りしている最中、昔、世話になった徳三(前川)がふらっと訪ねてしばらくその店で働くことに…。その料理の腕前に一向がぞっこん。窮地にあった店を救う、という設定だ。

前川は「大阪でまた1ヶ月お世話になる。お稽古も大変だが一生懸命にセリフを覚え本番に備えたいが私は多分放心状態になるだろうから直美さん次第」と本番を前に意気込む。藤山は前川について「とっても情のある人です」と前置きし、「前川さんはセリフが3行以上覚えられないのでしっかりフォローしていきたい。心が少し動くような芝居になるでしょうが、私がいかに前川さんを動かすか、です…」。同劇場での2人の共演は今回が初めてだか、藤山は「前川さんとの共演はいつですか?―そんな問い合わせが一番多かった」と話した。

2部の「前川 清オンステージ」(構成・演出:片山純二)ではクールファイブ時代のヒット曲のほか、シリーズ化してきた前川のルーツでもあるオールディーズ作品も披露するが、藤山とのデュエットも視野に入れていく予定だ。