<二>西山ひとみ(テイチクエンタテインメント):間のいい歌唱力にベテランの味が引き立つ

 
YouTubeで再生数が16万件を越えた歌手がいるというので、伝(つて)を頼って過日、東京のJR山手線浜松町駅そばの貿易センタービルでお会いした。初対面である。その人は、昨年テイチクに移籍した西山ひとみ。

お会いするにあたって移籍第一弾の「ひとあし遅れ」、それに続くアルバム「Song of LIFE」、新曲「裏切りの花」「冬ホテル」のCDを聞いてみた。その感想は「間のいい歌唱力の持ち主」であり、「自分の歌い方を知っている歌手」といったもので、「この人はCDよりも生のステージで実力を測る歌手であり、ステージ上が一番映える歌手だろうな」ということ。


「裏切りの花」(2/20発売)

実際にお目にかかって話をすると、「私が私が」といううぬぼれはなく、控えめで古風な女性という好印象を持った。長い歌手生活の中でさまざまな嫌な思い、嫌な取材もあっただろうに、顔は柔らかで、時間があればもっといろいろな話をしてみたい歌手の一人だ。
歌にはその人の人格が表れる。若い歌手には分からないだろうが、年を重ねてしか分からないこと、それが詩を自分のものとしてかみ砕き、表現する歌手としての力が備わり、ベテランの味がにじみ出ると思うのだが、彼女の歌を聴くと、そうした思いが強くなる。もっともっと世に知らしめたい歌手だ。

彼女のレコーディングの際、レコーディングスタッフからは「西山さんの歌い方で歌ってください」と言われるという。さらにレコーディングもほぼ一発でOKだという。そのような話を控えめに語る西山ひとみ。ぜひ、みなさんも応援して欲しいと思う。ただ、特にカラオケファンにひと言伝えたい。良い歌、悪い歌の評価する力をもっと厳しく持って欲しい。このことについては、また別の機会にお伝えしたいと思う。

文&写真・GoRo.