急成長したカラオケ産業を振り返るにはハード(機器)の普及、進化なくしては語れない。創世期、成長期には新規参入や既存メーカーから新製品が相次ぎ市場は活気に満ち溢れていた。カラオケらしき商品が世に出たのは1970年初頭と言われており70年代から80年代にかけてカラオケメーカーの数は40社とも50社とも言われた。記者時代に司会をしてカラオケメーカーの座談会を開催したことがあり、カラオケの将来展望などについて活発な意見交換をした。その時、感じたことは「将来大きなビジネスになる?」そんな予感がしたことを今も覚えている。

 8トラックカラオケに始まりカセット式など約10年続いたテープ時代から80年に入るとカラオケのスタイルを一新した技術が登場した。業界に旋風を巻き起こした絵の出るカラオケ「映像カラオケ」(レーザーディスク/VHD/CD)だ。それまではカラオケの演奏に合わせ歌詞カードを見ながらの熱唱が一般的だった。

 映像カラオケの登場で画面に絵と歌詞のテロップが流れモニターを見ながら歌えるようになった。当時としては画期的な事だった。このメディアの登場でカラオケが更に楽しく、また気軽に歌えるようになった事がカラオケ人口に更に拍車をかけた。