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-カラオケ白書2016年から-

カラオケメーカーとディストリビューターの事業実態 vol.Ⅱ

メーカーの2015年度のカラオケ売上総計は前回でも報告した通り約690億円と推計され、微増ではあるが今年も対前年比プラスとなった。本年度の見込みとしては伸び率予想から算出した売上げの伸び率は-2.2%とやや下降気味に予測している。

ハード(機器)の出荷先は卸(商社・販社+ディストリビューター)の割合が4割強を占めている。また、今年度から調査を開始した高齢者福祉施設市場への直販は全体の4.4%にとどまった。ディストリビューターの売上状況については、調査対象のカラオケ事業者における2015年度の全体売上げは1社当たり平均が4億3455円。前年度(4億745円)から+6.7%のプラスとなった。

カラオケ部門の売上は平均で3億1667円。前年比2.9%のプラス。事業所全体で57%がプラスになったと答えている。小規模事業所では前年比マイナスと答えた事業所が半数を超え、平均伸び率は-1.2%。中規模事業所では、前年比プラスの事業所が半数を超え、平均伸び率は1.0%。また、大規模事業所では前年比プラスの事業所が89%を占め、平均伸び率は2.5%と規模の大きい事業所ほど売上げは伸びている。

出荷先の割合を分析すると、酒場市場が69%、カラオケボックスが11%、旅館・ホテルが9%、今回新設の高齢者福祉施設が6%、その他ユーザーが4%という割合。その他ユーザーの内訳は、カラオケ教室が28%、レストランが12%、健康ランドなど温泉施設が11%、ネットカフェが3%。

今後の注力点を尋ねると、「新しい顧客の確保」(85%)が圧倒的に高く、続いて「社内教育・営業戦略の徹底」(39%)、「既存顧客への新商品導入」(34%)、「定期訪問の徹底」(25%)と続く。最も高い「新規顧客」だが具体的な市場としては酒場市場の「バー・スナック・パブ」が70%で最も高いが、差がほとんどなく続くのが67%の「高齢者福祉施設」。

今後の売上の見通しについては、「自社の売上は伸びる」(32%)「自社の売上は横ばい」(47%)、「自社の売上は下がる」(20%)で全体としては増加見通しの傾向にある。

次回は、vol.Ⅲ(カラオケ設置店「ユーザー」の利用実態)について-

カラオケ演奏回数2015年度ランキング
※資料提供:一般社団法人全国カラオケ事業者協会「カラオケ白書2016」より