前々作の「海猫挽歌」、前作「ねんごろ酒」に続く荒木とよひさ&浜圭介コンビの作品に取り組んできたキングレコードの永井裕子の新曲「北の旅路」。同コンビによる3部作の完結編でスマッシュヒットを狙う。その永井、来年6月はデビュー丸20年という節目の年にあたる。10月にはアルバム「永井裕子全曲集」を発売。新曲発売と同時にアルバム購入者を対象にした3大特典企画で話題を振りまいている。

今回の3部作は「これまでとは異なった永井裕子の新たな世界観が出せたら…。それと永井裕子を1人でも多くの人に知ってもらいたい」(永井)そんな思いからスタートしたもので、永井にとってはこれまでに経験したことのない新境地を開拓した。つまり引き出しが1つ増えたとうことだろう。
「今回の一連の作品はこれまでのオードックスな演歌から歌謡曲寄りの作品になりました。3部作で行こう、当初からそんな目標がありましたが狙い通りに来ている、と自分自身では感じております。その証拠にここに来て若いファン層が増えているし3部作の相乗効果は確実に出ています」と微笑む。そう話す表情には自信が見え隠れする。とくに前作の「ねんごろ酒」は永井のイメージを覆すようなインパクトがある。

レコーディングにあたっては両氏から色んなアドバイスをもらった―。「荒木先生からは手取り足取りで言葉の大切さをしっかり叩き込まれましたし、浜先生からはリズム感を大切にしなさいと指導されました。これまでにない声の出し方をしているのが今回の一連の作品の特長の1つでもあります」。
新曲は男性への思いを断ち切って新しい出発をする女性の姿を描いたスケール感のある作品に仕上げた傑作。歌謡曲寄りといってもこれまで培ってきた永井流の良さはしっかりと歌に反映されており、これまでの王道演歌の延長線上にある作品と見たし違和感は全くない。
来年は20周年。「ほんとうにあっと言う間ですね。1人でぼ~としている時私は凄い事をしているんだ。そんな事を思うことが最近多いんです(笑)。この世界は水が合うといいますか…。沢山の流行歌ファンの前で歌う事が私にとっては生き甲斐の様に思います。これまではホップ、ステップでしたが、来年の20周年はジャンプといきたいですね」と微笑んだ。

来年3月1日には都内のレストランで毎年恒例の「バースデーパーティー2020」を開催するほか、6月10日には「永井裕子20周年記念リサイタル2020夢道 Road to 2030」(都内渋谷区文化総合センター大和田さくらホール)と銘打ったコンサートを行う。また、今年開催したコンサート模様の写真集「永井裕子コンサート2019夢道Road to 2020写真集」(非売品)を新曲「北の旅路」購入者3大特典企画の1つとして抽選で333名にプレゼント中!(アルバム「全曲集」購入者も対象)。

若手と思っていた永井裕子ももう20周年。そろそろ中堅の域にさしかかる。白いワンピースに身を包み緊張した面持ちでデビュー発表会を行った時の様子は今も鮮明に思い出す。当時から将来の演歌界を背負って立つ逸材とメディアはこぞって騒いだ。これまで永井は王道演歌で守りの姿勢だった。そんな姿勢を踏襲していたら何の発展も進歩もない。今回思い切って路線を変えて臨んだことは大きな進歩だし自信にもなったと想像する。自身、今回の3部作は成功と言い切った。運やチャンスを掴むだけの力を備えていたということだろう。それと荒木&浜というヒット・メーカーとの出会いもあったことを忘れてはいけない。これからの飛躍を期待したい。