昨年、歌手生活30周年を迎え益々円熟味を増しているキングレコードの真木柚布子の新曲「春が咲く」(作詞:長谷川ひろし/作曲:弦 哲也/編曲:前田俊明)。
「私は色んなタイプを歌うのが持ち味…」と自らをそう表現するように卓越したその感性が真木の大きな武器でもある。

劇団四季研究所出身でステージでは歌は勿論、踊りも披露するが、時折ステージで魅せる独り芝居は圧巻だ。新曲「春が咲く」は昨年11月に発売した30周年記念第一弾「紺屋高尾」に続く第二弾で「関西から売っていきたい」と大阪を皮切りにキャンペーンをスタートした。前作「紺屋高尾」では花魁の衣装に加え歌に濃い目の色合い、と真木ならではの特長を出した。
「前作はかなりハードな作品でしたが、今の演歌市場はやっぱりカラオケを無視できないので新曲は歌いやすいシンプルな作品になりました。新しい元号の令和にふさわしい作品になったと自負しています。幸せ演歌でもありますが私自身の応援歌にしていきたいし明るい歌にしていきたいです」と新曲についてそう語る。
新曲「春が咲く」を歌う姿を見るにつけ「力みも気負いもない」というのが記者の正直な感想だ。一方、どちらをA面候補にするのかスタッフ間で葛藤があったというカップリングの「大和路」は奈良を舞台にしっとりと歌ったこちらも傑作。


シングルCD「春が咲く」

今年デヒュー31年目に入りそろそろベテランの域に入るが「まだまだ手探りの状態」と今の心境を語る。これまでカラオケサークルやCDショップ訪問とまさにキメ細かい演歌ならではのキャンペーンの日々。まさに百戦錬磨を全うしている1人でもある。厳しい演歌界を生き抜くためには「人とは違うことをやりたい」と今も背水の陣。その1つがミニステージに取り入れた独り芝居である。「これからも貪欲に形を変えてやっていきたい」という。
ところで30周年は1つの節目でしたか?と水を向けた。
「勿論です。平成元年のデビューでしたからとっても区切りがいいんです。デビュー当時はまず5年頑張ろう、そして10年を大きな目標にしていました。これからは1年1年を大切に30周年を機に新たにエンジンをかけ直していきたい」と結んだ。