「以前からこんな生きのいい作品が歌いたかったんです」―そう微笑んでいるのは日本クラウンから発売した新曲「華ロック」(作詞:伊藤美和/作曲:岡 千秋/編曲:伊戸のりお)について話す知里。2010年に同社から「やさしい日々」で念願のメジャーデビュー。昨年はアルバム「知里の歩みVol.1~恋歌綴り~」を発売している。目指す路線は歌謡曲だが、ファンからの「演歌色の作品が1曲ほしい」とのラブコールに応えたのが前々作の「花艶歌」で、知里が演歌に目覚めた始まりだった。

デビュー以来、歌謡曲系の作品で勝負してきたが、5作目の「花艶歌」でヒットメーカー・岡千秋作品に初チャレンジ。演歌色を前面に出した前作「あなたの女です」に続く新曲は「知里ニュー演歌」の第3弾になるが、今回はノリのいい軽快な旋律が1つの売りでもある。
「テーマは祭りです。デモテープの段階では岡先生の色というか岡節が強かったんですが伊戸先生にカッコいいアレンジをしてもらいました。リハーサルを積み本番に備えましたが、CDに使われた音源はリハーサルの時の音源なんです。いい意味で肩の力が抜けていたんでしようかねぇ~。日本は全国各地でお祭りが盛んなのでそうしたお祭りのイベントに積極的に参加していきたいです。新曲として発売した以上1年間しかりと歌っていきます」と今後は祭りイベントにターゲットを絞った展開を視野に入れていきたいという。

来年はデビュー10周年。6月28日には地元・千葉の市川市文化会館大ホール(収容人数2000人)で10周年記念コンサートを行う予定。「地元だし是非満杯にしたいです」とPRにも意欲的だ。まだ歌手としてのブランドはそれほどでもないが、本人の頑張りもありファンクラブは全国的な拡がりを見せている知里。ファンが多い大阪でもいつかコンサートを開催したいと意気込んだ。

日本大学芸術学部音楽学科・声楽コースを卒業、同大学院修了という学歴の持ち主で中学・高校の第一種・専修の音楽教員の免許を持つ。音楽であれば何でもこなす器用さもあるが、プロになった以上、そろそろ自慢できる路線の確立が不可欠だ。知里の狙う歌謡曲路線もいいだろうが、せっかくいい芽が出かかったニュー演歌路線に狙いを定めてみてはどうだろう。