はんなりとした大阪弁を盛り込んだ新曲「そやけど」(作詞:夢ユメ子/作曲:円 広志/編曲:伊戸のりお)で新境地を切り開こうと意欲を見せているのは徳間ジャパンコミュニケーションズの浅田あつこ。新曲は歌手生活25周年記念の第二弾で今回は全4曲入りのボーナス盤だ。それぞれが異なったパターンで「買っても損せえへんでぇ~」と笑みを浮かべながらいきなりあつこ節が炸裂。新曲の第一印象は、「これまでにないタイプなので少々戸惑いもありましたが、大阪弁を盛り込んだ作品はこれまでも歌ってますのですんなり入れました。円さんの作品はすごく歌いやすいです。最近演歌っぽくない(歌謡界)作品が出てきているのでその波に乗れたら…そんな思いもあります。何回も聴いているうちに作品の良さが出るのがこの作品の特長ですね。これから大事にいつまでも歌っていきたい」という浅田。確かにこれまでない作品に仕上がったし、浅田にとっても新たな引き出しが1つ増えたことは間違いないだろう。

一方、ボーナス盤として収録したのは「いさりび鉄道〔特別版〕」(作詞:鈴木紀代/作曲:杉尾聖二/編曲:伊戸のりお)、「DENKIをください」(作詞:駒嶺 守/作曲:杉尾聖二/編曲:周防泰司)、「居酒屋姉妹」(作詞・作曲:水島浩之/編曲:中町俊自)とそれぞれ特長があり話題性もある作品を入れた。
いい感じに仕上がったなぁ~と思わず呟いたのが「いさりび鉄道」。昨年12月に記念シングル第一弾として発売されたものだが、今回は浅田自身のナレーションに加え「道南いさりび鉄道」の実際の汽笛を音録、装いも新たに再収録した。タイトルの響きもいいしこれからの反響を見たい。現地で実際にこの電車に乗ったという浅田は「新曲は勿論ですが、この作品を再プッシュしたいとの思いがあります」。
「DENKIをください」は2018年9月6日の「北海道胆振東部地震」で起こった全道ブラックアウトの実体験をもとに地元のコミュニティーFM局「さっぽろ村ラジオ」が制作した復興応援ソング。フォークタッチのメロディーで生來大羊が徳間から配信しているがCD化は浅田が初めて。
また、自ら「おもろい作品」という「居酒屋姉妹」は公私共に付き合いがあり浅田の妹分的な存在でもある塩乃華織とのデュエット(あつこ&かおり)作品。宴会などで歌うと盛り上がること間違いなし。発売と同時に恒例のキャンペーンを東京を皮切りに大阪、8月には名古屋地区でも行う。

「ほんとうにあっという間の25周年でした。振り返ってみると自分が描いていた通りに来たとの思いです。ただ、思い切りハードルを上げようとは思ってなかったですね。それが返って良かったのではないかと思います。過去は振り向かない、そんな性格ですしこれからも前進あるのみです!」とこれからもマイペースを堅持したいらしい。

あっちゃんスマイルは今も健在だし何事にも素直に感動する。歌手である以上人生の真理は懸命に歌うことである。そうすることで味のある歌が歌えるし、実のある活動が出来る。30周年、40周年に向かって更に飛躍してほしい―。


*10月18日(金)「LICはびきの」にて「浅田あつこ25周年記念コンサート」を開催するほか、12月17日(火)大阪市内のホテルモントレーで恒例のディナーショーを開催する予定。