3年後にデビュー30周年を迎え、そろそろベテランの域に入るキングレコードの夏木綾子が新曲「おんな望郷歌」(作詞:瀬戸内かおる/作曲:岸本健介/編曲:前田俊明)のヒットに向けキャンペーンで全国行脚している。これまで女性の王道演歌に徹してきたが、今回の新曲はこれまでのイメージを一新、変化球で勝負に出た。「歌うとそうでもないのですがビート感というかスピード感のある作品になりました」と新境地の開拓にまんざらでもない様子。発売前からファンの間でも評価が高く発売と同時に好ダッシュを見せている。

新曲「おんな望郷歌」は太棹三味線のリズムに乗った初の津軽三味線の入った、初の望郷演歌と“初”モノ尽くしだ。 「津軽三味線は初めての経験ですし、エレキギターも入っています。和と洋の入り混じった和洋折衷の作品です。王道演歌も歌いやすいすがこんな雰囲気の作品もいい、そう言って下さるファンの方も多いですね。待ってました!といった評価もたくさん頂いております。特に♪よされ よされ~の歌詞にはある種の快感さえあります」。

青森県・津軽を舞台に母と娘の絆を描いた作品だが、「詞はとっても寂しい内容で津軽の厳しい寒さを歌ったものです。デビュー曲は母ものでしたし、デビュー27年目の今回の作品も母をイメージした作品をいただきました。カップリングの『夢は果てなく』も母ものなので今年は母を歌う年なんだ…と思うと余計に感謝の気持ちで一杯です」と話す。母との絆を描きスマッシュヒットした自伝演歌のデビュー曲「浪花の母」を彷彿させるようで興味深い。

今年の7月で丸27年を迎えるが、いまもカラオケサークルをメインにCDショップ店頭でのキャンペーン等で地味ながらもしっかりと実績を挙げている。そんな夏木に30周年には何か企画が?と尋ねてみると、「まだそこまでは考えていません。今はとにかく日々しっかりと皆さんに歌を届けていきたいですね」とは本音だろう。
4月10日には2枚組のアルバム「夏木綾子ベストセレクション2019」(全26曲入)が発売された。


「夏木綾子 ベストセレクション 2019」