今年歌手生活50周年を迎え益々円熟味を増している徳間ジャパンコミュニケーションズの松前ひろ子がこのほどその記念曲「女一代 演歌船」(作詞:結木 瞳/作曲:中村典正/編曲:山口順一郎)を引っ提げ来阪、日頃行き来のある関係者らと50周年を祝う“感謝のつどい”を行った。
当日は記念曲や代表作の「祝いしぐれ」などを披露したほか、50周年を振り返ったり愛弟子で若手演歌界の逸材として人気沸騰の三山ひろしのこと等を熱く語った。

冒頭の挨拶で松前は「この50周年という節目に当たって何が一番したいですか?」そんなことを問われ、全国のメディアさんとCDショップの方々にご挨拶をしたいと即答。「その思いが実現しました。50周年といっても8年間お休みしましたが、諦めずにここまでやってこれたことは多くの方々の支えがあったからこそです。感謝、感謝です」とこの50周年を涙交じりで回想した。歌手になろうと決心したのが従兄である北島三郎氏の「いけるな~」のひと言だったことや、母の応援で頑張ることができたことも話した。
また、愛弟子の三山との出会いについては、松前がオーナーのライブレストランでアルバイトとして入店した3日後に歌を聴き「う~ん、この子はお金になる!」と当時の感想を述べ笑いを誘った。さらに間髪入れずに「今年も紅白は間違いない、そんな気がします」と話し、途中で三山からのお祝いメッセージが流れた際にはちゃっかり三山の新曲「望郷山河」のプロモーションビデオもPRした。


50周年記念曲の「女一代 演歌船」は自身の歌人生を船にみたてたもので、松前の本来の持ち味の出た作品。歌や話す姿には松前があふれるほど描いた夢がやっと実現した、そんな達成感が体全身からほとばしっていた。また、この日は昨年作詞家活動50周年を迎え、その記念コンサートに松前も出演するなど日頃から親交も深く、松前にも作品「銀座小路」(2015年)を提供している作詞家のもず唱平氏が真っ赤な薔薇の花束をプレゼント。「これからも益々のご活躍をお祈りしています。頑張ってください」とエールを送った。

6月2日(日)には東京・浅草公会堂で三山ひろしも特別出演する「歌手人生50周年記念コンサート」を、同10日(月)には兵庫・あましんアルカイックホールで「歌手人生50周年 松前ひろ子・三山ひろしスペシャルコンサート~夢の師弟競演!!~」(同スペシャルコンサートは高知、愛媛、福岡でも予定)を開催する。共にゲストは同じ事務所の中村仁美。
また、来年にはテレビで三山と2人の歌番組をスタートする方向にあることも示唆した。

*記者のひとこと*
体調を崩し8年間歌世界から離れていたが、歌への執念は我々が想像する以上のものだったに違いない。復帰後、’95年3月に大阪で産声を上げた歌のライブ「流行歌ライブ」(’97年1月22日、心斎橋にて開催)に当時所属していたソニーレコードから出演の依頼があり30分のステージを踏んでもらった。その時の動員は資料によると220人。満杯だったと記憶している。当時はライブ終了後ステージでCDやテープの即売をしていた。即売が終盤にさし掛かった時の事。松前さんがいきなりステージに土下座しながら「商品が少し残ってます。是非買って下さい」と懇願、見事完売した。その時の緊迫した光景は今も記者の脳裏に鮮明に残っている。スタッフは口々に「凄い根性だねぇ~」と、しばらく話題になったことは言うまでもない。そんな松前さんが自分の事以上に愛弟子の三山ひろしの事になるとヒートアップする。当然のことだろう。紅白に3年連続。今年も期待大だ。歌を聴いて自ら「お金になる…」、きっと神の声が聞こえたのだろう。あきらめずにやり通せば成功しかありえないし、好きであればきっと「燃える人間」になれる。松前さんの今の心境を記者なりにそう理解したのだが…。