昨年デビュー30周年を迎え金沢、鹿児島、東京の3か所での記念コンサート、今年の8月には大阪でのディナーショーとしては初のステージを盛況に終えた島津悦子(キングレコード)。
その昔、花街として賑わった丸山で最初に呼ばれるようになったオランダ坂を行き来した遊女の心を重ねるかのように、♪あなた私で いいのでしょうか…と揺らぐ女性の心情を雨の長崎を舞台にした新曲「長崎しぐれ」(作詞:かず翼/作曲:徳久広司/編曲:南郷達也)でしっとりと歌い上げている。
「幸せを知らずに様々な苦労を背負って一生懸命に生きてきた控えめで奥ゆかしい女性像が浮かびます。今回は作家の先生方やスタッフが揃う場で皆がこんなのがいいんじゃない?…などいろんな意見を出して下さり、先にタイトルが決まったんです。後に仕上がった歌詞を見た瞬間、なんて素敵な女性像が描かれているのだろう!とひと目惚れしました。温かみのある愛情が込められた作品なので、歌詞がすぐに入ってきました。特に終盤の♪みなと夜景に~の歌詞で女性の心の傷が癒えていく感じや、『この人となら…』と幸せな未来へ進んでいく想像さえ感じさせてくれるのが素敵ですね」。

今回の新曲のコンセプトは“昭和”。「50年代後半から60年代にかけての昭和の風情を、これまで支えてくださったファンの皆様に喜んで頂けるよう馴染みのある分かりやすいメロディーに乗せ、アレンジにも拘った作品になりました」。やっと出逢えたお方と幸せになりたいと思うが故に揺れる主人公のいじらしい心模様が丁寧な島津の言葉で綴られ、ゆったりとしたテンポのメロディーと相まって一層の温かみが伝わってくる。「こんなにも懐の深いお相手の男性はきっと、高倉健さんのような素敵な方でしょうか…(笑)」と歌詞の世界への想像がさらに膨みそうだ。


新曲「長崎しぐれ」

カップリングの「湯河原湯情」は作詞家の故仁井谷俊也氏の作品で、湯けむり情緒漂う宿でひと時の幸せを紡ぐ女性が主人公。「デビュー曲からそうですが、当時の流行りでもありました不倫ものや好きなお方と添えない哀しい女性の世界観を随分と歌って来ましたので、もうすっかり島津悦子の定番になっているのかも知れませんね…」と話すが、プライベートでは良き伴侶にも恵まれ幸せオーラで満ち溢れている。

バスガイドを2年間務めた後、夢だった歌手活動を地道に続ける事6年。1985年の米・ハワイ官約移民百年祭マリーナ開会式では日本代表として「君が代」を独唱。同88年4月に「しのび宿」でメジャーデビューして今年31年目。来年早々から、九州エリアでは出身地の鹿児島以外で初めて県名をタイトルに取り入れた長崎で54枚目の新曲「長崎しぐれ」のキャンペーンを行う予定。

いつもタフなステージで観客を魅了する島津が今取り組んでいる事の1つでもあるのが2年前の熊本地震の復興イベントとして自ら立ち上げたコンサート。「九州出身の歌手としてお役に立てることが出来れば…」とこれまでに梓夕子や北川大介など趣旨に賛同した歌手が参加し、既に数回開催している。また、女性歌手の間で密かな話題となっている「美人女子会」。島津が音頭を取り先輩や後輩といったいろんな垣根を超えたメンバーが集う会として10数年続いており、今年も恒例の“美人歌手大忘年会”が行われるらしい。

そんな島津のこれからの“夢”として、「息の合った歌手仲間の皆さんと手作りで楽しい“歌とお芝居”のステージをやってみたいですね」と語った。

*2018年12月26日(水)NHKラジオ第1「きらめき歌謡ライブ」(生放送予定)(20:05-21::55)

*レギュラー番組:北陸放送MROラジオ「島津悦子の歌謡ナビゲーション」(毎週土曜15:00-15:30)
※radikoプレミアムにて全国で視聴できます

*2019年3月23日(土)石川・津幡町文化会館「シグナス」にて「シグナス歌謡音楽祭」出演
*2019年3月3日(日)大阪・「京セラドーム大阪」にて「第15回記念大会 関西かごしまファンデー」出演