§ インタビュー

徳間ジャパンコミュニケーションズの大沢桃子が今年デビュー15周年を迎えた。
もう15周年、まだ15周年、早や15周年…彼女の脳裏には色んな思いが去来しているに違いない。厳しい歌謡界は幾度か訪れる転機を自ら掴み、急激に伸びることを繰り返しながら成長するが、この15年間の大沢桃子の印象は「なだらかに成長している」、そんな思いが強い。流行に左右されずスタンスをしっかりと固め、我が道を進んだ結果だと想像する。15年間、歌謡界で活躍できたことへの感謝の念はあるだろうし、20周年、30周年に向けての盤石な土台作り、青写真も描いているに違いない。5月23日にはその15周年の冠を付け、シンガー・ソングライターとしてのペンネームである仲村つばきとして書き下ろした新曲「椿の咲く港」(作詞・作曲:仲村つばき/編曲:伊戸のりお)をリリースした。キャンペーンに多忙のなか来阪した際、新曲への思いやこれからの活動等についてインタビューした。

―デビュー15周年おめでとうございます。1つの節目として感慨深いものはありますか

「ありがとうございます。今年の4月23日で丸15周年を迎えましたが、やはり感慨深いものはありますね。デビュー当時は5周年、10周年が来るとは思ってもみなかったのですが、それがもう15周年も経ちました。時間はかかりましたが15周年という重みも感じています。これからが改めての再スタートだと思っています。新たなチャレンジは勿論ですが、これからも1作1作が勝負です。次のステップにしっかりと進んでいきたい、そんな気持ちです」

―大沢桃子さんの成長ぶりを見て一歩一歩確実に、そして急ぐこともなく慎重に、そんな印象ですが
「自分ではここまで来たのは1つひとつの積み重ねだと思っていますし、色んなご縁を大切にしてきたことが結果的に奏功したのだと信じています。特に応援して頂いている多くの方々との和でありご縁が大沢桃子にとっての最大の財産です。常々、一度お会いした方とは親戚だと思っております! また、毎年名古屋で開催しているコンサートは今年で9回目でした。来年は10回目になりますが、ここまで続けてこられたのは大沢桃子の知名度ではありませんし、色んな方々とのご縁があったからこそだと思っています。ほんとうに感謝の一言ですね」

―歌謡界でも成長する過程の中で幾度かの転機がありますが、大沢さんにとっての大きな出来事とは
「デビューしてから3年間はヒットも出ず売れない時代でしたが、3作目の『南部恋唄』が私にとって1つの転機になった様に思います。この作品で『NHK歌謡コンサート』の新人コーナーで2週連続歌わせて頂いたところ後日CDの注文を4桁程頂きまして、レコード会社も認めてくれました。その後大きな壁もありましたが、2010年の2月に発売した『風の丘』が好評で、この作品を機に関西レコード商組合主催の『関西歌謡大賞(現にっぽんうたまつり)』への出演が決まったほか、『大阪発流行歌ライブ』や『KOBE流行歌ライブ』への出演が決まり、関西地区でのカラオケサークルやカラオケ喫茶へのキャンペーンが一気に増えました。『風の丘』は私にとって初めて自分の気持ちを書き下ろした作品でしたし、大沢桃子としての代表作になったと思っています」

―大沢さんといえば演歌・歌謡曲界では珍しい女性シンガー・ソングライターとしてデビュー以来ずっとそのスタイルを踏襲されておられますが
「デビュー以来ずっとです。デビュー前から歌手への憧れはありましたが、自分で作品を書き下ろすとは全く思っていませんでした。エレキの神様といわれる寺内タケシ先生の弟子になり、現在のスタイルを確立しました。やっぱり寺内先生の元で勉強させて頂いたのが大きな転機となりましたね。先生との出会いがなかったら今のスタイルはないと思います」

―大沢さんの新たな一面が出るのではないかと思い敢えてお尋ねしますが、時折他の作家に作品を依頼したいなんて気持ちになることはないですか


「これまでシングルを18枚リリースしている中で何曲か(カップリング曲/作曲のみ)は作家の先生方にお願いしております。基本的にはこれからも自分の作品は自分で書き下ろしたい、シンガー・ソングライターとして活動していきたい、と思っています。既にライターとしての作品依頼も幾つか戴いておりますし…。でも、自分の作品を書き下ろすより依頼された方が何故か楽しく書けたりしますね(笑)」

―15周年を記念した新曲「椿の咲く港」についてお聞かせ下さい

「今回の新曲も仲村つばきのペンネームで書きました。故郷の港をテーマに大切な人を待つ港になってほしい、そんな願いを込めた作品です。沢山の演歌ファンの方々に歌ってもらいたいと、歌いやすく覚えやすい、そんな作品に仕上げました。お蔭様でキャンペーンの先々でとっても好評です。また、今回は15周年ということで3曲を収録しました。『金の鯱』は名古屋のご当地ソングでサービス曲として収録しました。先日、名古屋の河村市長を表敬訪問しましたところ、市長から『ええがねぇ~』とお褒めのお言葉を頂きました」

―それと、先の東日本大震災では出身地の大船渡への復興に向けて現在もご支援を続けておられますね
「私の母校(小・中学校)もあの震災で全滅しましたが、ようやく高台に校舎が完成しました。校庭に震災前の桜並木を再び、そんな思いもありキャンペーンで全国行脚の際には募金箱を持参しながらご支援のお願いをしています。そうした皆様の温かいご支援で先の入学式では移植式を行い、当日は光栄にも人生で初めて祝辞も述べさせて頂きました。校庭に震災前のような桜並木を再現したいとの思いです。これからも風化しないよう活動を続けていきたいと思っています」

―最後にこれからの目標をお聞かせ下さい
「これからも多くの皆様に愛してもらえるような歌手になりたいし、とにかく大きなヒット曲がほしいというのが本音です。それが最大の目標ですが、同時に年末の紅白歌合戦への出演も実現したいです」

*記者のひとこと*
力で押すタイプではない。歌の表現に大沢桃子なりの色っぽさを滲ませながらのマイペースぶりは他に類がない、と理解している。きっと温かく見守ってくれているファンは勿論、最強のスタッフの支えがあるからだろうと推測する。デビュー当時はそれほど知られる存在ではなく紆余曲折もあっただろうが、女性演歌では珍しいシンガー・ソングライターという話題性に加え、常に陽気で明るいキャラクターが魅力でもある。ひと握りのミリオンセラー歌手と圧倒的に多い苦戦組の中にあってしっかりと立ち位置を堅持している様は立派だ。これからもシンガー・ソングライターという枠に固執したいらしいが「新しい扉を開く」という意味でも他の作家の作品を歌うのも刺激があっていいのでは?、そんな思いがふと頭を過ったのだが…。「桃子さん、どうなんですかねぇ~」と深夜、パソコンに向かって原稿を執筆しながら呟いた。

インタビュー&photo:金丸

 
<主なスケジュール>
*デビュー15周年記念「大沢桃子(スーパーピンクパンサー) ~感謝のうたコンサート~」
・9月2日(日)大船渡市民文化会館(リアスホール):開場12:30/開演13:00
・10月19日(金)浅草公会堂:開場13:00/開演13:30
※お問合せ先:桃の会事務局 TEL 03-5830-7118(平日12:00~17:00)
                  
*【大沢桃子 デビュー15周年記念 生オケ発表会開催!】
~スーパーピンクパンサーの生演奏で歌ってみませんか?~
・テープ審査を通過した上位10名の方を2018年12月8日(土)東京・マロウドインターナショナルホテル成田にて行われる「大沢桃子ディナーショー」にご招待!
・大沢桃子の専属バンド・スーパーピンクパンサーの生演奏をバックにステージで歌えてご自身の歌唱映像DVDのプレゼント付き。
※詳細は新曲CD「椿の咲く港」(TKCA-91081/5月23日発売)に同封の応募要項をご覧ください(ご応募にはCD封入の応募券が必要です)。
・詳細はこちら⇒http://www.tkma.co.jp/enka_news_detail/oosawa.html?nid=10562

*2018年9月20日(木)「KOBE流行歌ライブ」出演

*詳細は大沢桃子オフィシャルサイトをご覧下さい
https://bspro.jp/momoko/index.html