「恵まれた20年でした」。
20周年をそう述懐しているのは日本クラウンの北川大介。
それを記念した新曲「菜七子」(作詞:岡田冨美子/作曲:叶 弦大/作詞:若草恵)/「本当のしあわせ」(作詞:いではく/作曲:叶 弦大/作詞:若草恵)は両A面としてプッシュ中だ。
イケメン歌手の代表でもあり、その明るいキャラクターは多くのファンを魅了し、同時にしっかりと心を掴んできた。成長著しい若手のなかにあってリーダー的な存在であろう。デビュー以来昭和のいい時代の歌謡界を引っ張ってきたムード歌謡路線を今も踏襲、安定した実績を残している。
両A面という新曲はそうした北川の売りであるムード歌謡「菜七子」とGS(グループサウンド)の匂いを感じさせる「本当のしあわせ」。ともに記念曲にふさわしい内容に仕上がった。
「菜七子」に関しては、「石原裕次郎さん調のムード歌謡で1行のセリフがとってもいい味を出しているんです。絶対受けること間違いなし」。

一方の「本当のしあわせ」は、「昭和のいい時代の湘南サウンドといった雰囲気ですね」と、作品について熱い思いを語る北川。メインの「菜七子」はメロディメーカーの叶氏が「天から降って来た」とタイトルが先に出来、それに岡田氏が詞を付けたという。
2作品とも覚えやすいメロディーだし歌いやすいのはカラオケ時代を象徴した作品と見た。とくに「菜七子」は控え目な女性を品の良さを感じさせる内容。
今は20周年を記念したキャンペーンも視野に入れながらの活動。今年の2月22日には都内・中野サンプラザでリサイタルを行った。歌は勿論のことステージでは殺陣にも挑戦した寸劇を盛り込んだほか、記念年には必ず取り組むという洋楽も入れた。今回はトムジョーンズのナンバーを数曲披露した。

歌手にとって成長過程の中にあって作品のヒット、つまり1つの転機を機に一気に伸びることを繰り返しながら成長する。北川の転機はイケメン3だったりレコード大賞に3度ノミネートされた。要するに風を読むだけではなく一作毎に風を吹かせてきた、と理解したい。
「この20周年を言葉としてまとめるのであれば下積みだったり土台作りだった。ここで初心に帰るのではなく業界を含めてもう一度自分を冷静に見つめ直したい」と今の心境をそう語った北川。最後に「これから大人としての歌謡曲が歌える歌手になれると信じている」と結んだ。