「この世界に入って全く後悔はしていない。これからも演歌で頑張りたい」。
そう語っているのは今年デビュー10周年を迎えたビクターエンタテインメントのジェロ。デビュー曲の「海雪」がいきなりの大ヒット。その存在感を強烈にアピール、そのヒットを機に2年連続で年末のヒノキ舞台である紅白歌合戦にも出演した。
2月24日には千葉市民会館大ホールでその10周年を記念したコンサート「感謝感激」、そしてコンサートより一足早く10周年記念企画アルバム「BEST&MT」(シングルA面コレクション/MV集)を発売するなど多忙な日々を送っている。

10周年を振り返って―
「とにかくあっという間で想像以上に充実した10周年でした。やっばり紅白のステージを踏んだことが一番の思い出ですね」と、この10年をそう感慨深げに語ったジェロ。
コンサートはこれまで発売したシングルをメインにカバーなど約20曲を披露、「10周年を振り返りました」。

一方、ベスト盤となったアルバムはこれまで発売したシングルに加えそれぞれのプロモーションビデオを全曲に収めた。共に初の試みだが「今回初めて全ての作品にPVを入れたのはファンの方々の要望もあったし、いい映像なので入れたかった。内容的にもバラエティーに富んでいるので是非観てほしい」とPRにも熱が入る。コンサート、ベストアルバムとも10周年の集大成と位置付けている。
デビュー曲の「海雪」では演歌色をやや抑えた歌謡曲だったが、「うぬぼれ」や前作の「ひとり舟」(10周年記念盤)は本来ジェロが目指す王道演歌で勝負に出た。「ひとり舟」のカップリングには田端義夫の「かえり船」を入れたほどだ。
「デビュー以来色んな作品を歌ってきました。路線をこれだ、と決める必要はないと思います。決めると可能性が小さくなるのでこれからもこれまで通りのやりかたを踏襲していきたい」とあえて路線を固定しない方針だという。ジェロのファン層が幅広いといった背景があるのでは、と想像する。
新たな目標、これからの活動について聞くと「演歌歌手としてデビューするため来日したのでとにかくこれからもこれまで通り活動していくし、演歌にかかわる仕事をしっかりやっていきたい。チャンスがあればテレビドラマ、ミュージカルにも挑戦していきたい」と結んだ。