一作毎に成長を遂げているホリデージャパンの幸田和也の最新作「哀色の街」(作詞:かず翼/作曲:伴 健介/編曲:牧野三朗)は新たな路線にチャレンジした意欲作。幸田自身も「この作品で勝負したい」と、作品への思いや意気込みなどこれまでに見られなかった熱い思いが強烈に伝わって来た。そんな幸田も来年はもうデビュー10周年を迎える。それを記念した初のオリジナルアルバムを来年2月に発売する方向で準備中だ。

デビュー以来、作品面で試行錯誤を続けてきたがどちらかといえば演歌色を前面に出した作品が多かった様に思う。幸田自身も相当な葛藤があったと想像するが、今回の新曲はイントロの物淋しいエレキギターの音色が印象的だ。「ハマったネ」そんな形容で表現したい。
「メインもカップリング曲もどちらも切ない失恋の歌なんですがほんとうにいい作品に巡り合えました。詞もいいしメロディーもいい、そしてアレンジもいい。これまでにない作品です。歌う時は年上の男性をイメージして歌ってます」と目の輝きがいつもと違った。

デビュー10周年といっても助走期間と言うか下積み期間が長かった。歌手・幸田和也として評価されるようになったのはここ3年ほどであろう。幸田自身もそんな思いらしい。
今年の春頃にはホリデージャパンの加門 亮を兄貴分に若原りょう、塚原哲平、そして幸田の4人でホリデージャパン「華の男4人衆」を結成した。4人でイベントを開催しながらそれぞれの知名度と新曲をアピールするのが最大の狙いだ。すでに関東地区ではモールやCDショップ等で4人揃ってのイベントを積極的に推進中だが、12月14日(木曜日)は神戸・新開地にあるKAVCホールで開催される「KOBE流行歌ライブ」に関西で初めて4人揃って出演する。

将来の夢については「尊敬する中村美律子さんのように大きな舞台で1か月の座長公演が出来るようになりたい」と―。そのためかでは大衆演劇でのコラボレーションにも力を入れるなどセリフの勉強にも余念がない。

*記者のひとこと*
先日幸田のステージを久々に観た。観ながらふっと感じたのは「歌っている、と言うより聴かせている」そんな印象だった。歌に色艶が出てきたし説得力もあった。歌に真摯に取り組んできた結果であろう。そのひとつが色んなステージを見聞していることだ。暇があれば先輩、後輩を問わずイベントの現地に出掛ける。実に研究熱心である。今の歌世界は確実に演歌から歌謡曲志向へのシフトが始まっている。新曲でいい発見をしたに違いない。この路線を踏襲すれば必ず道は開ける、そう予感しておこう。ただひとつ、「安売りはするな」と言っておこう。