前作「あまのじゃく」でカラオケファンの心をがっちり掴んだテイチクエンタテインメントの沢井 明が新曲「おもいで蛍」(作詞:たきのえいじ/作曲:田尾将美/編曲:伊戸のりお)で更なる飛躍を目指している。沢井の代表作になった、といっても過言ではない前作はノリのいい作品だったが今回の新曲は独特のテンポ感がありまた新たな境地を切り開いた、そんな楽曲だ。

「新曲は作品的にはメロウな感じでイントロの楽器はポルトガルギターなんです。少ししっとりとした作品に仕上がりました。前作の『あまのじゃく』で沢井のブランドが一気に上昇したので新曲はとってもやりやすい、そんな事を肌で感じています」と声が弾む。
夜のネオンを蛍に見立て夜になると彼のことを思い出す…、そんな詞の内容だが、「決して悲観した内容ではないんです。これまで男歌がほとんどでしたが、今回初めて女歌になりました」という。
前作同様に今回もカップリング曲「待ちわびて」(作家はA面と同じ)もいい感じに仕上がった。内容的には昭和の匂いを残しながらやや演歌色を出したムード歌謡だが、とくに沢井独特の力強く歌い上げるサビがカラオケファンにはたまらないだろうと想像する。「今回はどちらをA面にするかかなり迷いましたが、そこはディレクターに一任しました。自分としては勿論納得しています。ともにカラオケにも入ってますから両方頑張ろうと思います」と。
「あまのじゃく」がカラオケファンの後押しもあり好調だっただけに沢井自身はもうちょっと引っ張りたい、そんな気持ちもあったらしいが、これからは新曲との相乗効果を視野に入れた展開を推進していく。そのため、11月に予定していたディナーショーも取りやめしばらくはキャンペーンに奔走することになった。
来年春頃には新曲の話題作り等々も視野に入れながらカラオケ大会を開催する方向で準備に入る。

*記者のひとこと*
数年間、クラブで歌っていた。メジャーデビューして6年。「あまのじゃく」のヒットでようやく名前が知られるようになった。長身の九州男児。一見、いかつそうに見えるが人柄は温厚でその笑顔に親しみが沸く。ステージでは自らの力を出そうと気合が入り過ぎることも。それはそれでいいがもっと自然体で歌っては…、と彼のステージを観るにつけそんな印象を持つ。個性派の少ない男性演歌(歌謡曲)の中にあって、少し遠回りはしたが近い将来、大輪の花を咲かせてほしいネ。