日本クラウンの山口かおるが新曲「泣かせて大阪」(作詞:仁井谷俊也/作曲:徳久広司/編曲:前田俊明)を引っ提げ来阪。メディア中心のキャンペーンを行った。青木香織から今の名前に改め9年。まだ大ヒットこそないがそのハスキーボイスをウリに流行歌の王道を占めつつある歌謡曲の成長株に踊り出た。

今回の新曲は「壁に当たったら浪花モノを狙え」―歌謡界(演歌)にあったそんな風潮を目指したのかどうかは定かではないが、前作の「大阪波止場」に続く大阪もので勝負に出た。
「前作はどちらかといえばリズム演歌に近い作品でしたが今回の新曲はブルース調の作品で自分らしさが出て自然体でレコーディングできました。」と目を輝かす。作品はヒットメーカー・徳久広司氏が4年前に発売したアルバム「徳久広司オリジナルアルバム 愛しき歌たちよ」に収録されていた1曲でメロディーとアレンジを変え新録音した。

ハスキーボイスといえばあの「大阪暮色」を代表作に持つ桂 銀淑(ケイ ウンスク)が浮かぶ。「ケイさんの『大阪暮色』を歌ったところある方に同じ声は2人いらないんだよ、そんなことを言われまして…」と笑うが、その声は山口にとっては大きな武器であることにこれからも何ら変わりはない。

また、カップリング曲「砂漠の薔薇」(作詞:伊藤美和/作曲:樋口義高/編曲:矢田部 正)は愛しい人を砂漠の薔薇に例え気負いもなくじっくりと歌い上げた傑作で、2作ともカラオケファン必須曲に仕上がった。また、今回はボーナストラックとして彼女自身が歌って昨年秋から東海地区のテレビでオンエアされた「かき大将」のCMソング「牡蠣のうた」を収録した。
そんな山口も来年はもうデビュー25周年を迎える。今回の新曲はその25周年の記念作品でもある。

「ほんとうにアッという間の25年でした。途中挫折した時期もあり半分歌手活動を諦めていましたので自分自身ここまで歌えたことに驚いていますし、またいろんな方々への感謝の念もあります。」と感慨深げにこの25周年を振り返る。

来年9月2日は出身地、東京・葛飾区の亀有リリオホールで「デビュー25周年記念リサイタル」が決定した。