「大変苦労しました・・・」―新曲「北国の街から・・・愛をこめて」(作詞:矢真木良/作曲:住谷 馨/編曲:藤井弘文)についてそう語るのはホリデージャパンの塚原哲平。師匠と仰ぐ宮路オサムの影響を受け、デビュー以来演歌色の強い作品一辺倒だっただけに初めて経験する歌謡曲に相当の戸惑いがあるようだ。
新曲は新たに書き下ろしたものではなく今から30年ほど前に中村 明(現役歌手)がCD化したもので名菓「白い恋人」のCMソングとして地元北海道で人気を呼んだ。今回塚原によって再び世に出たというわけ。

「これまで故郷演歌が多かったし師匠の影響もありこぶしを入れてきた。今回もそんな調子でこぶしを入れながら音を作ったところスタッフ全員がズッコケましたネ(笑い)」と作品と出会った当時をそう述懐する塚原。以来、とにかくこぶしを入れないことに重点を置き特訓に特訓を積んだという。初めての歌謡曲、初めての女性の歌と初モノづくしだ。

「可愛い女性をイメージして歌ってます。今回はこれまでとは異なり女性層がカラオケで歌ってくれているようで新たなファンが増えていますがこの作品に関しては今も苦労の連続です。とにかく日々が勉強です」という塚原だが、これまであったコテコテの演歌歌手というイメージをそれなりに払拭できたことに加え、新たな引き出しがひとつ増えたことは大きな前進であろう。

ところで師匠の反応は?
「この作品が決まったとき聴いてもらったんです。師匠は俺には全く分からない。意見はしないからとその時の表情は全くお手上げという感じでしたネ」と関心は全くなかったらしいが、ある時生を聴かせたところ「なかなかいいね」と意外な答えが返ってきたことに苦笑いする。

そんな塚原、先頃同じレコード会社の加門 亮、若原りょう、そして幸田和也の4人で「ホリデージャパン華の4人衆」なる男性イケメンチームを結成し活動に入った。
個々の活動もいいが、4人一緒にCDショップを訪問したり人が沢山集まるショッピングセンターで揃って歌うことも相乗効果があっていい、そんな狙いがあるようだ。

*記者のひとこと*
今年9月でデビュー丸9年、10年目に入る。宮路オサムを頼って熊本から上京。同氏の元で付き人から始まり修行を積んできた。まだ歌手としてのブランドは正直弱いが歌は一作毎に成長の後が見える。生のステージを観た印象だ。ただこの世界はCDの実績が全てという厳しい業界でもある。新曲は初めて経験する歌謡曲。いつかは新境地へ飛び込んでいく時期が必ずくる。10周年を控えた塚原にとって時期的にはいいのでは。自身プレッシャーもあるだろうが、この作品でしっかりと感性を磨け、といいたいネ。