民謡歌手であり演歌歌手でもある花京院しのぶとの競作盤「望郷よされ節」(作詞:高田ひろお/作曲:水森英夫)が話題を呼んでいるビクターエンタテインメントのみうら晶朗の評判がいい。ホームグランドである大阪をメインに関西地区で精力的なキャンペーンに奔走する毎日。
みうらは小学校時代に両親の影響もあり遊び感覚で始めた民謡の虜になり5年生の時「サンケイ民謡大賞」の少年部門で見事優勝。その勢いで民謡・三味線ともに17歳までに師範代を取得。その一方では洋楽や歌謡曲にも興味を持ち始め、特にレッド・ツェッペリンやディープ・パープルといったハードロックに傾倒するなどバンド経験もある。

「民謡は言葉に興味を持ったし歌謡曲は祖母がよく古い曲を聴いていたこともあり自然と口ずさむようになった。プロとしてデビューするなんて全く考えていなかった」と述懐するが、「包丁一代」のオーディションでは近畿大会で2位に入り本選会にも出場した。2004年ビクターエンタテインメント主催の「望郷新相馬・全国オーディション」で優勝したのを機に同5月「望郷新相馬パートⅡ」でCDデビューした。
以来、地道な活動をする傍らシンガーソング・ライターとしても開眼。発売中の「安の滝~みちのく悲恋伝説~」や「女の雨」、「人の道~町医者物語」(発売元=徳間ジャパンコミュニケーションズ)は自らが作詞、作曲を手掛けた。とくに「人の道~町医者物語」はカラオケの人気曲として注目を集めている。

プッシュ中の「望郷よされ節」は競作盤だが、地道なキャンペーンなどが奏功し人気はうなぎ登り。同時に各地にみうらの熱狂的なファンが急増。地元関西はもとより広島地区でもファンクラブが結成されるなど勢いは増している。
「この作品は結構長いのでレコーディングには時間がかかりしっかりまとめるのが大変でした。自分のCDは余り聴きませんが少ししずつ深味が出る様になりました」というみうら。
CDで聴くより生の歌を聞いた方が力量を出し合格点を取っているし、カラオケの上級者向きの作品と見た。みうら自身も「カラオケで挑戦してみたい作品でしょうね」と微笑んだ。これからの目標は、「とにかく自分の感覚で自分のパフォーマンスが出来るまで頑張りたい」と。
9月には新曲を発売する方向で準備中。

*記者のひとこと*
細身の体から湧き出る声量にまず驚く。きっと民謡で鍛えたノドの強さである。民謡は勿論、演歌も洋楽も歌える器用さは持って生まれた天性の資質であろう。演歌界は歌いやすく覚えやすい作品のオンパレード。つまりカラオケに迎合し過ぎの傾向にある。勿論否定はしないしメディアとして今なお生き続けていることは確かだ。みうらは歌い手としてまだ未完成な所はあるが、石橋を叩いて渡るような作品ではなく最大の武器である歌唱力を生かした野心作にトライしてほしい。注目したい逸材である。