昨年デビュー25周年を迎え歌謡界の中にあってはそろそろ中堅の入り口に差し掛かったテイチクエンタテインメントの永井みゆきがその記念曲の第2弾「蛇の目小紋の女」(作詞:たかたかし/作曲:平尾昌晃/編曲:若草 恵)を発売した。デビュー曲の「大阪すずめ」は26年たった今も歌う度にハツラツとした歌唱は健在だし「ステージでは外せない1曲」だという。新曲にかける思い等を聞いた。

「デビューした時はこんなに長く歌い続けるとは想像もしていませんでした。ここまでこれたのは故郷の声援や沢山のファン、そしてスタッフの方々に支えて頂いた賜物だと感謝のひと一言です。いま思うと色んな思いが脳裏を駆け巡ります」とこの25周年を感慨深げにそう振り返る永井。厳しい業界の中にあって安定した活躍だったように思う。同時に「大阪すずめ」という代表作に恵まれたことは予想以上の宝物だったに違いない。
そんな永井も今回の新曲では艶っぽさを出した大人への脱皮を試みた。テーマは「情念」、そしてキャッチコピーは「燃える女になりました」。いきなり野心作へのチャレンジに戸惑いもあったのだろうと想像する。
「そうなんです。可愛い歌からそろそろ大人の作品を、と恩師のたかたかし先生が自ら動いて頂いたんです。しっかり歌って、といわれ凄いプレッシャーを感じながら歌ってます、ハイ。先生はきっと永井みゆきの新しい世界を作りたかった様に思います。でもレコーディングが終わった時先生から良く表現したネ、と初めて褒めて頂きました」と微笑む姿にどことなく安堵感が漂う。

「蛇の目小紋の女」というタイトルにもある種の興味が沸くし巷でも話題になっているとも聞く。また、作家陣はたか氏が平尾氏を、平尾氏は若草氏を、といった具合にそれぞれが指名したらしい。
「♪ふるふるの歌詞と最初の4行がとっても印象的なんです。サビに行くまでがすごく長く一気に盛り上がる、そんな作品です。最初はとっても難しかったですね。でも時間をかけてじっくりレコーディングしました」とレコーディングはけっこう難産だったようだ。
これから先も行ける所まで行きたいらしい。
「これから歌いたい世界は…そうですね30周年に向けては夫婦ものなんか歌ってみたいです。そして40周年に向けては親子の愛、幸せ演歌なんかいいですね」とこれからの夢についても大いに語った。

また、今回の新曲(アルバム含む)では即売会の会場で新曲購入者を対象に「25周年特製生写真プレゼント」を実施。25周年にちなんで25種類の写真(コスプレ姿)を用意した。ランダムで写真の指定はできなくもう100枚近く買った人もいるらしい。

*記者のひとこと*
新人の登竜門だった「関西演歌大賞」でグランプリを獲得。翌年単身上京し作詞家・たかたかし氏の内弟子となり2年後に「大阪すずめ」でデビューした。ある人の紹介で中学生の時にプロフィール用の写真を頼まれ記者が勤めていた大阪・中の島界隈で撮影したことがある。関西歌謡大賞では島津亜矢の作品を袴姿で熱唱したステージはかなりのインパクトがありその時の姿は今も鮮明に覚えている・・等々、彼女には特別な思いがある。事あるごとに顔を合わせるが今回は何故か昔話に花が咲いた。真摯な姿勢は昔も今も変わりないが、燃える女への脱皮は自然だったかも知れない。ずばっと決めてほしいね。