前作「オランダ坂」に続く新曲「上海たずね人/終わらない愛」(作詞:かず翼/作曲:小田純平/編曲:矢田部正)が好ダッシュを見せている日本クラウンのたくみ稜。代表作にと、意欲的なキャンペーンを展開している。新曲は今乗りに乗っているといってもいいヒットメーカーの小田純平作品に初めてトライした意欲作でたくみの新たな魅力をしっかりと出した傑作。

新曲発売に先駆け今回は担当ディレクターなど制作陣と作戦会議を行った。これまでになかった異例なこと。それだけ新曲発売に向け用意周到で取り組んだ。作家陣も数名の候補が挙がった。その一人が小田純平氏だったという。
「小田さんとは以前から面識はあったんですが今回初めて作品を頂き感謝です。小田さんからデモテープが届き、そのメロディーラインにこれだ、と1人で呟いたほどです。前作の「オランダ坂」の延長線上にある作品だと思ってます。デモテープでの小田さんは雰囲気を出しながら小田さんらしさが出ていましたが、僕は素直な気持ちでストレートに歌ったつもりです」と新曲について満面の笑みでそう語るたくみ。男と女の気持ちを軽快なテンポで実に気持ちよく、しかも気負いもなく歌っている。新曲発売に当たっては3月中旬からキャンペーンをスタート。関東だけでショッピングセンターなど30カ所以上を訪問したという。そんな先行キャンペーンなどが奏功し、演歌部門のヒットチャートでは初登場2位と過去最高のスタートとなった。「残念ながら1位とはいきませんでしたが上々のスタートです」と満足そう。

一方、カップリング曲の「終わらない愛」は自ら好きだというバラードに仕上がった。今年の4月からはテレビ大阪「たくみ稜の夜うた」(毎週火曜日深夜1時~1時30分)がスタートした。「たくみ稜の朝うた」に続くもので、オリジナル作品に加えカバー曲をアコースティックバージョンで披露しているのがウリだ。
「誰もが知っているポピュラーソングを歌ってます。これまでは早朝の放送でしたが、夜になって視聴率は4~5倍にアップしています。これからはジャンルを問わず色んな作品にトライしていきたい」と語った。

*記者のひとこと*
6年ほどムード歌謡グループの内山田洋&クールファイブのボーカルとして活躍した後、ソロとして活動。まだソロとしての代表作はないが今回の新曲は本人も確かな手応えを感じている。笑顔がそれを象徴している。色んなジャンルを歌いたいらしいが、それはそれでいいだろう。しかし器用貧乏になりかねない危険性もある。まずたくみ稜としての路線を確立することだ。ムード歌謡を経験したのであればその路線を今一度踏襲するのもいいのではないか。古いモノを残しながら新しいモノを取り入れてほしいね。