新曲「煙が目にしみる」動画メッセージ

歌手と役者の二つの顔を持つ中条きよしが4月5日、新曲「煙が目にしみる/愛は過ぎ去り」(作詞:結木 瞳/作曲:新田晃也/編曲:伊戸のりお)を発売した。古巣の徳間ジャパンコミュニケーションズへの6年ぶりの復帰第1弾となる。「人生には3度チャンスがあると言われるが、これまでの人生の中で2度いいことがあった。この作品で最後のチャンスを掴みたいね」と久々のキャンペーンに精力的だ。

ミリオンヒットした代表作「うそ」から43年。その後は高視聴率をとった時代劇「新・必殺仕事人」にレギュラー出演したほか舞台、ドラマでも大活躍、そんな経歴の持ち主で歌手としてはもう50年のキャリアを持つベテランだ。新曲はともにメイン曲候補だっただけに本人は勿論、スタッフも迷いに迷ったらしいが最終的「煙が目にしみる」をメインにした、そんなエピソードも話題のひとつになっている。
「新曲を出すにあたり色んな方(作家陣)の名前が出ました。作詞をして頂いた結木先生とは今回が初めてでしたが、余りにも詞が過激なので、最初は正直戸惑いましたがメロディーに合わせて歌うといい雰囲気が出たんですよ。よし、これで行こうと言うことに…」と作品の経緯についてそう話す中条。そう言えば代表作「うそ」の♪折れた煙草の吸がらで~のフレーズ、つまり煙草が決めてとなったのか、そんなニュアンスも伺えた。

これまでの中条の作品は女性の立場や気持ちを歌ったものがほとんどで、また得意としていたが今回は男性の立場からの作品になった。「歌はまず詞が決め手となるというのが僕の信念。こんな男歌はほんとうに初めて。僕は必ず情景を浮かべながら歌っている。そのためにはまず詞をしっかりと理解することが必要。この作品は聴く側の女性からすると『お前を愛さずに生きられるか』と随分色っぽい歌に映る。自分としてはいい感じで歌えている」と作品についてそう自画自賛する。「うそ」に代表されるように中条の歌には誰もがマネのできない独特の節回しがある。今回の作品もその辺の味をしっかりと出した中条節が冴えに冴えているのが特長でもありセールスポイントでもある。

一方、役者としての顔のひとつが映像界で一世を風靡した「Vシネマ」(ビデオ&映画)。“Vシネマの帝王”の異名を持ち全盛期には多くの作品に主演して人気を呼んだが、先頃久々にVシネマを撮ったらしい。「しばらく役者はやめていたがいい企画だったのでOKした。条件さえ合えばこれからもやってみたいね」と70歳(今年71歳)を超えた今もミスター・ダンディーぶりを発揮している。
そんな中条にいつまで歌う?と尋ねると、「そうだねぇ、あと何年歌えるか分からないが―、自分のキーで歌えなくなったら歌手は廃業だね。とにかく今年は忙しくなりそうだし、面白い年にしたいね」と終始ご機嫌の姿が印象的だった。