◎ デビュー15周年記念曲第2弾「終の恋歌」動画メッセージ

◎ インタビュー


平成14年に発売したデビュー曲「いぶし銀」からこの5月で丸15周年を迎えるテイチクエンタテインメントの山口ひろみ。その15周年記念曲第1弾「女の幸せ」に続き、3月1日に第2弾「終の恋歌」(作詞:伊藤美和/作曲:桧原さとし/編曲:伊戸のりお)を発売した。第1弾は師匠でもある北島三郎(ペンネーム=原 譲二:作詞・作曲)が書き下ろした王道演歌だったが、第2弾は意表をついた歌謡曲で勝負に出た。新たな模索を、そんな狙いがあったのか興味深く試聴したが「ん?…なかなかいいねぇ~」なんて一人呟いたものだ。その新曲の制作意図や15周年への想いなどを聞いた。

―15周年おめでとうございます。この15周年を振り返っての感想など聞かせてください
「ありがとうございます。この15年すごくいい事もあった半面、自分の中で随分と葛藤や悩みもありましたが、幸せにも充実した15年でした。この間、阪神淡路大震災を大阪で体験し、6年前の東日本大震災も東京で体験しました。今回の新曲のカップリング曲『女川純情物語』もその震災から生まれた作品です。デビュー後は色んな事もありましたが、歌手である以上、まず作品をヒットさせることが大前提ではありますが、震災で音楽の力や歌うことへの使命感を強く感じることができたと思います。新生・山口ひろみとして変化してきましたし、これからも変化していきたいと思います」
 
―15周年記念曲第1弾「女の幸せ」に続き、3月に第2弾「終の恋歌」が発売されました。てっきり今回も王道演歌かと思いましたが歌謡曲っぽい作品に仕上がってますね
「10年ほど前から新曲のカップリングに歌謡曲タッチの作品を入れてきましたがファンの皆さんの間でけっこう評判が良くて、コンサート会場などでアンケートをいただいたり意見を聞かせていただいたりしました。もちろん色んな意見もありましたがファンの方々の後押しがあったことは確かですし、ファンの方から反対の声はほとんどありませんでしたので、私の中ではこれは自然の流れだったように思います。意外や意外、発売後は順調にセールスも伸びているし、この作品で新たなファンが増加しているかな、といういい傾向も見られます。作曲者の桧原先生からも、生で歌う時はCDの音と変わってもいいから―、そんなアドバイスも頂きました。『CDよりメリハリを付けなさい』とのことと理解していますので、生のステージでは意識しながら実践しています」
 
―そういえば今回の新曲のお手本になっている、そんな印象の15周年企画アルバム「ひろみっくす~心にしみるカバー曲集」が発売されていますね
「15周年ということからカバーアルバムを出してほしい、そんな要望を沢山のファンの皆様からいただいてました。そうした声にお応えしたのが今回のカバー曲集なんですが、15周年記念の一環として昨年11月に発売しました。コンサートで歌ってきた作品が多いのですが、選曲についてはコンサート会場でのアンケートやファンの方々のご意見を反映させてもらいました。8曲収録でお値段も2000円と大変お求めやすい価格設定にしました(笑)。とくに好きな作品が玉置浩二さんの『メロディー』です。この作品が今回の新曲「終の恋歌」の発売のきっかけにもなっています。また、ちあきなおみさんの『かもめの街』も好きな1曲です。余談ですが芸人でした母親の芸名が『かもめ』という名前でしたので歌っていると何とも言えない気持ちになりますねぇ。カバーアルバム曲集パート2の声も多いのでスタッフと相談しながら考えていきたいと思います」
 
-昨年は15周年イベントを開催されましたが…
「昨年、九州(大分)、大阪、東京の3会場でそれぞれ異なった形態で開催しました。4月の大分はコンサート会場、6月の大阪はディナーショー形式、そして11月の東京はライブハウスという形でした。ファンの方々に喜んで頂き、そして大切にしたい、そんな思いからこうした方法を選びました。大阪と東京はギター一本のアコースティック・バージョンでも楽しんで頂きました。今年は単独のコンサートより北島ファミリーとしてのコンサートが多くなりそうです」
 
―新曲は歌謡曲ということですがステージ衣装に変化はあるのですか?
「色んな声もありましたのでCDジャケットの写真用にドレスも用意しましたが、あえて和服で歌うのが山口ひろみ的である、との結論に達し基本的には新曲も和服で通します」
 
―カップリングの「女川純情物語」は震災を機に交流がある宮城県女川町の皆さんがコーラスに参加されていると聞いていますが
「先の震災後、女川町の避難所を訪問したのがご縁ですが、これからも私なりに関わっていきたいと思っていますし、今回の作品はその第1弾です。ミュージックビデオも制作したんですが、私が監督としてメガホンを取りました。また、初代の女川町観光大使を仰せつかり、大使のお名刺も頂き町のPRをさせてもらっていますが、びんびん責任を感じてます。現地には仕事で行くこともあるのですが、ほとんどがプライベートでの訪問です」

―これからの目標をひと言
「とにかく全て自然体で通したいです。そうすることで心に届くような歌が歌えると思っています」

*記者のひとこと*
あの小さな体からさわやかな笑顔と声で人生の機微、喜怒哀楽を表現できる歌手に成長した。また、その真摯な姿勢で技(歌)を磨いている姿に好感を持つ。浮き沈みの激しい音楽界の中にあって15年間第一線で活躍してきた背景には本人の努力もあるだろうが、北島ファミリーという恵まれた環境の下で活動できていることは彼女にとって大きな励みになっているに違いない。趣味はサッカー観戦で時間があればどんな試合でも見学に行く。また家の近くの商店街に出かけて行きつけの店先などで井戸端会議にも参加する庶民派でもある。今回の新曲はこのところ目立つ傾向にある歌謡曲路線。演歌・歌謡曲は中・高年だけの愛唱歌ではないことを実証させる、そんなトップランナーになってほしいし、世代を越えて幅広く受け入れられる歌手を目指してほしいね。

インタビュアー&photo:金丸

 
<主なスケジュール>
*4月19日(水) NHKラジオ「きらめき歌謡ライブ」 ※20:05~放送予定
*4月21日(金) 東海ラジオ「ミッドナイトスペシャル~金シャチ劇場~」 ※24:00~27:00放送予定

*各局「清水節子と安藤栄子のちょっとうたかた」 ※放送予定
・新潟放送 4月22日(土)5:00~
・福井放送 4月22日(土)7:30~
・とちぎテレビ 4月23日(日)25:30~

*4月23日(日) CBCラジオ「歌謡ベストテン」 ※21:00~22:10放送予定
*5月24日(水) 「東京演歌ライブ」開演 13:30/会場・かめありリリオホール

デビュー15周年記念曲第2弾「終(つい)の恋歌」