50周年に向け勢いをつけたい、と新曲「月の帯」(作詞:松井由利夫/作曲:山口ひろし/編曲:丸山雅仁)のヒットに精力的な徳間ジャパンコミュニケーションズの松前ひろ子がこのほどキャンペーンで来阪、メディア訪問に加えCDショップ店頭でイベントを行った。

新曲は23年前に発売したアルバム(ソニーレコード)からのシングルカット。「新曲はアルバムを発売した当時から心に残っていた1曲で何としても日の目を見せたい、そんな思いがずっとありました。ようやく実現できとっても嬉しいです」と満面の笑みで今の心境をそう語る。松前といえば「北のおんな物語」(いい夫婦の日記念盤)などに代表されるように暖かい夫婦演歌が持ち味だけに、初めて経験する艶歌に戸惑い?があるのでは、と想像するが松前自身にはそんな迷いはみじんもない。むしろ大歓迎、といいたげだ。
「そうなんです。違和感は全くないし素敵な艶歌が歌えて幸せ一杯です。情感込めて歌えるしスケール感があります。この作品でまた違った松前ひろ子の良さを知ってもらえばと思っています」とこの作品で新たな路線を確立したいとの思いもある。
スタッフがこちらをメインに、と推したカップリング「北へ行く女」も傑作だが「自分の思いを貫きました」と最後まで自分の意志を通した。

今年歌手生活48年目に入った。「自分では45周年記念コンサートの時、最後にしたいとの思いがありましたが全国から集まって頂いたファンに50周年を待ってるよ、の一言に奮起しました。そのためにもこの新曲をヒットさせ勢いをつけたい」と結んだ。
なお、新曲を課題にしたカラオケ大会(グランプリ受賞者には体験レコーディング実施)を開催する。

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*記者のひとこと*
歌手であり愛弟子でもある三山ひろしが所属する事務所の社長という肩書も持ち多忙の毎日らしい。松前さんと最初に会ったのはソニーレコード時代。仕事への貪欲さは半端ではない、そんな印象が強烈に残っている。当時、あるライブに立ち会った。ステージが終わりCD即売に移った時だった。持参したCDが残り少なくなった時、ステージで土下座しながら「あと数枚しかありません。是非買ってください」と懇願。結果は見事に完売。その姿が今もしっかりと脳裏に焼き付いている。三山ひろしを育て、紅白のヒノキ舞台に立たせたその敏腕ぶりはきっと歌謡界の歴史に残るだろう。いま最高の喜びを感じているに違いない。商品が売れない、と愚痴をいう業界のスタッフ、アーティスト達よもっと貪欲になれ、といっておこう。