「これからも津軽にこだわり続けたい」―そう語っているのは青森県西津軽郡出身の民謡歌手・山本謙司。昨年の12月、徳間ジャパンコミュニケーションズから発売した新曲「津軽のブルース」(作詞:志賀大介/作曲:新倉武/編曲:伊戸のりお)のヒットに意欲を燃やしている。このほど大阪でメディア、CDショップ回りを行った。

昭和43年に舞踊演歌でデビューしてもう50周年を迎えるベテラン。レコード会社を転々とし民謡アルバムなど10枚近くを発売、その中身も「津軽」一色だ。その曲数は140曲以上になる。「とにかく津軽を外すわけにはいかない」とかたくなに津軽こだわり続ける理由は、郷愁の念にあるらしい。物心がついた頃から民謡は鼻歌のように歌っていた、となまりながら豪快に笑い飛ばす。集団就職で青森から大阪に。クリーニング店で住み込みとして働きながら17歳の時に民謡コンクール(大阪)でいい成績を修めたのを機に上京。牛乳配達をしながら本格的に民謡を習ったという苦労人でもある。

今回発売した新曲は数年前、作曲家・水森英夫氏から「山本さんは『宗右衛門町ブルース』の様な大阪的な色を出した歌がいいのでは?…そんなアドバイスをもらった。それを担当ディレクターに話したら今回の作品が生まれた」と制作までの経緯を説明。タイトルにブルースというカタカナを入れたり、任侠風の衣装など随所にこだわりが見える。

「色んな所に担当ディレクターのひねりがありますよ。いい味をだしていただき感謝です」と笑う。カップリング曲には人生の応援歌「人生これから音頭」を収めたほか「木造の田植唄」もサービストラックとして入れた。新曲は「いい感じできているので期待しています。これからも引き続き民謡をメインに微力ではあるが民謡の活性化に一役買っていきたい」と語った。