1208_mitakaori王道演歌で着実にファンを拡大している徳間ジャパンコミュニケーションズの水田(みた)かおりが最新シングル「風鈴酒場」(作詞:東 逸平/作曲:伊藤雪彦/編曲:周防泰臣)を引っ提げ来阪、新曲にかける意気込みなどを語った。「出身は茨城県ですがノリは関西です」と人当たりの良さと明るさは誰もが好感を持ち、その人柄は全国にファンを持つゆえんだろう。

これまでの作品は海や海峡ものをテーマにした本格派が多く、演歌のメインターゲットであるカラオケファンには「歌いたくても歌いにくい」といったイメージがあった、とは本人の弁だ。そんなイメージを払拭しようと新曲はメロディー的にも優しく歌いやすさを前面に出した。

「以前作っていただいた伊藤先生の作品がカラオケファンの方々に評判が良かったので今回も先生にお願いしました。とっても可愛らしい作品に仕上がりました。チンチリチンのフレーズがとっても印象に残ります。私自身、新米のママさんになった気分で歌ってます」と作品についてそう解説する水田。日本酒が大好きでそれもチビリチビリ呑むのではなくいつもコップ酒らしい。2番の詞にそのコップ酒が出てくる。作詞家・東氏の粋な計らいなのか?

一方、水田の真骨頂ともいえるのがカップリングの「観音みさき」(作詞:東 逸平/作曲:三原 聡/周防泰臣)だ。水田の歌唱力を最大限に生かした水田かおりならではの張り歌である。どちらがいいとかいう問題でもないが、はっきりいって意見は割れるだろう。カラオケファンに迎合するのか、本来の持ち味を全うするのか難しいところだが、ファンは好きなタイプを歌えばいい。
「色々なパターンの作品を歌うことでステージ構成にバリエーションが付くのでこんな作品もあってもいいのでは…」と構成面ではやりやすいといいたげ。10月にはアルバム「全曲集~梅の香恋歌~」を出した。オリジナル作品に加え新たに書き下ろした作品も1曲入れた。「楽曲的には拘らない。とにかく自分の良さ、そして作品重視の選曲にした」という。

その水田。マニアの多いアマチュア無線(JI1BTL)の資格を3年前に取った。東日本大震災の時、このアマチュア無線が活躍したのがきっかけだったという。また、所属事務所が運営するコミュニティFM局「水戸コミュニティ放送」では自ら演歌の番組を持ちパーソナリティーとしても活躍中だ。なお、「KOBE流行歌ライブ」vol.149(平成29年2月16日:神戸・新開地KAVCホールにて午後1時開演)に初めての出演が決まった。
  
*記者のひとこと*
彼女の存在は知ってはいたが直接会って話したのは今回が初めてだった。平成4年のデビューだから今年が25年目。来年が丸25周年になる。カラオケファンの後押しで良く歌われるのが代表作になった「東京砂漠に咲いた花」。まだ名前はそれほどでもないが、武器である歌唱力に加え、コツコツと地道な活動がしっかりと彼女の地盤を全国に築いている。まさに努力の人でもある。シンパが増えているのもうなずける。