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「ボヘミアン」のミリオンヒットから33年、今なお年齢を感じさせない迫力と独特のハスキーボイスでパワフルなステージのライブ活動を精力的にこなしているロック・シンガー、葛城ユキ。
このほど大阪・心斎橋のライブハウス・JANUSで「yuki katsuragi CLUB CIRCUIT 2016」と銘打ったライブを行った。先の東京公演に続くもので、当日は「ボヘミアン」から「ヒーロー」は勿論、世界的にヒットした名曲を大胆にカバーしたアルバムの中からお馴染みのヒットナンバーまでアンコールを含む全22曲を一気に歌い上げた。

katsuragi2オープニングナンバーはアルバム「Singer VOL.2」に収録の「SHOW SOME RESPECT」、続いて「ミッドナイト エンジェル」から―。「私を温かく迎えてくれてありがとう。’80年代の初めの頃はずっと大阪にいたんだけど段々と輪が広がっていって…。毎年、大阪での年1回のライブをいつも楽しみにしています!今日は氷川きよしさんの気分で燃えます!」とバックバンドとの息もぴったり。
1980年発売のアルバム「寡黙」に収録し葛城ユキのロック・シンガーとしての起爆曲となったボニー・タイラーのカバー曲「哀しみのオーシャン」(以後発売のアルバム等にも収録されている)、「みどりの薔薇」「哀愁夜」、「未来の子供たちへの願いを込めて歌っている1曲」と自ら解説するオリジナル曲「ふるさとはアジア」と続いた。

引き続き洋楽のカバーコーナーではプレスリーの代表作「BURNING LOVE」「ALWAYS ON MY MIND」を―
アルバム「Singer VOL.2」に収録したFinger5の晃氏とのデュエット「WE’VE GOT TONIGHT」や、ライブでは必ずと言っていいほど歌っている日本語ヴァージョンの「ローズ(The Rose)」などを緩急つけながら歌った。

そして、昭和の名曲を収めたアルバム「Show和 VOL.1」「同VOL.2」の中からアレンジを変えた「恋のバカンス」「ダンシングオールナイト」「天城越え」の3曲を熱唱。因みに同アルバムにはこの他、「人形の家」や「酒よ」といった演歌色の強い作品も収録した内容で演歌・歌謡曲ファンも楽しめるアルバムとなっている。

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葛城ユキの迫力のライブステージを一目見ようと、地元はもとより岡山などの遠方から駆け付けた後輩アーティストを紹介する心配りも忘れない。
「バチコンと行きますよ!」という後半は前半にも増してパワー全開。ジャズナンバーから「OPEN ARMS」「SEPARATE WAYS」、一息入れて「ナオミの夢」「コーヒールンバ」と続き、ブレイク当時からのファンや親子二代に亘ってのファンへの気遣いも怠りなく老若何女が総立ちのなか「ボヘミアン」「ヒーロー」、ラストに「WHEN A MAN LOVES A WOMAN」、アンコールはオリジナルの日本語による「PRIDE~for you」で締めくくった。

約2時間、休憩もなく22曲を歌い上げた圧巻のパワーには驚くばかり。会場は葛城と同世代のファンをメインに最後まで大盛り上がり。ベテランならではの品格のあるいい感じのおもてなしと、変わらぬ豊かな感性で観衆を圧倒的ボーカルで畳み込んでいく完璧なステージに改めて人並み外れたパワーを感じた。
もう一度、歌謡界に風穴を開けるようなヒット曲がほしい―、それだけの力はまだ十分あると見た。来年もまた観たい、そんな衝動に駆られながら会場を後にした。