1107_hattorihirokoそろそろベテランの入り口に差し掛かったテイチクエンタテインメントの服部浩子の新曲「おんなの情歌」(作詞:田久保真見/作曲:あらい玉英/編曲:前田俊明)の評判がいい。さらに大きなヒットをとこのほどキャンペーンで来阪し、精力的に動いた。

2年9か月ぶりに発売した前作「三日月海峡」は多くのカラオケユーザーに支持されブランクを感じさせない勢いでヒット。とくにカラオケチャートでは2カ月連続で1位を獲得。その余勢を買って新曲も上々の滑り出しだ。女性演歌陣の中にあってはそれほど目立った存在ではないが、安定感のある歌唱力に加え、表現に艶っぽさをにじませた独特の存在感がある。27年間コツコツと歌に真摯に取り組んできた姿勢に多くのファンが服部浩子を支えてきた、というより守ってきたと想像する。

新曲では長年の夢でもあった女性作曲家のあらい玉英氏とのコラボがようやく実現した。「あらい先生に書いてもらいたいという希望がやっと実現しました」と嬉しそうに語る。作詞家、作曲家、そして歌い手がいずれも女性という組み合わせも話題のひとつだ。

女の情念を切々と歌った新曲については、「前作は移籍第1弾ということもありスケール感を出しインパクトもありましたが、今回はそうでなく歌を聞かせることに重点を置き取り組んだオーソドックスな作品ですが、服部浩子の良さが出た作品だと思います。業界を取り巻く環境は厳しい時代ですがこれまで築いてきた1枚1枚の積み重ねが今になって開花しているというか、ベースになっているのでしょう」と、市場背景を冷静に見る当たりはそれなりのキャリアを積んだ賜物だろう。

「歌が大好きで歌手になったのでその気持ちをいつまでも忘れないで歌い続けていきたい」―最後にそう結んだ。

*記者のひとこと*
久しぶりに再会した。「私を世に問う演歌ライブ」(現・大阪発流行歌ライブ)を立ち上げた時の第1回目の出演者でもあり彼女の動向が気になっていた。デビュー前、レコード会社で電話当番をしていたその姿は今もしっかり覚えている。当時から目がキラキラと輝いていた。デビュー以来、紆余曲折があったに違いないがこれから盤石な基盤を作りたいならもうひと押しがいる。もっとスケール感のある作品にトライしてもらいたいネ。