1107_aoikaori「流れが掴みやすくとっても歌いやすい作品です」―新曲「雪の兼六園」(作詞:麻こよみ/作曲:影山時則/編曲:丸山雅仁)が好ダッシュを見せている徳間ジャパンコミュニケーションズの葵かを里。奈良を舞台にした前々作の「二月堂」、そして京都を舞台にした前作「五山の送り火」に続き、今回は金沢が舞台となった古都シリーズの第三弾。

デビュー以来、彼女にとって金沢は何かと縁のある地で「いずれは金沢を題材にした作品を歌いたかった」と希望が叶い満面の笑み。その意気込みは半端ではない。地元では「待ってました」ともろ手を挙げての歓迎ぶりらしい。

北陸新幹線でひと際注目された金沢だが、「今度は私の歌で金沢に目を向けてほしい」と現地を訪問する頻度も高い。新曲「雪の兼六園」は何も言わずに去って行った恋人への未練を切なく歌っている。情景をしっかり植え付けるために現地を何回も訪問した。「想像しながら歌うのとは全く違う。この目で現地をしっかり見て知ることです」ときっぱり。設定は冬場。松の枝が折れないように縄で枝を支える「雪吊り」や、兼六園のシンボルとして知られる2本脚の灯篭「ことじ灯篭」といった固有名詞が出てくる。
「迫るものがあります。知らないこともこの歌のお蔭で知ることができました」と兼六園の隅から隅までしっかりと頭に叩き込んだ。

葵かを里といえばステージで華麗に舞う姿もひとつの売り。今回の新曲はこれまでの扇子から和傘に変え優美に舞う。「逆に難しいですがこれまでの動から静に変身です」。
カップリング曲には今年からコンサートなどのエンディングで歌っていた「涙の三番ホーム」をファンの要望に応えれコーデイングし初収録した。

12月15日(木)は「KOBE流行歌ライブ」(神戸・新開地KAVCホールにて午後1時開演)に、同21日(水)は「大阪発流行歌ライブ」(大阪・心斎橋BIGCATにて午前11時半開演)に出演するほか、来年1月9日(月・祝)は名古屋市青少年文化センターにて「葵かを里 新曲発表コンサート」を開催する。

*記者のひとこと*
今年デビュー12年目。艶やかな和服姿もすっかり板に付いてきた。1作ごとに輝きが増しているその姿に女性演歌の時代を担う逸材として注目に値する一人。年々、ディナーショーに加え単独コンサートも増えている。作品面では葵かを里のスタイルを完成させた。さらに上を目指すのであれば王道演歌もいいがスケール感のある野心作にもトライしてほしい。演歌は地道なキャンペーンなくしてヒットは生まれない。それを忠実に実践している一人でもある。