1024_masuiyama「歌えるまで歌い続けたい」―その甘いマスクと声で歌謡曲ファンを魅了しているテイチクエンタテインメントの増位山太志郎の新曲「白雪草」(作詞:下地亜記子/作曲:徳久広司/編曲:南郷達也)が好調だ。前作「男のコップ酒」の勢いに加え、今回は女性にも人気を呼んでいることが更にセールスに拍車をかけている、増位山の話しぶりからそんな印象を受けた。

角界を引退して3年。今は歌手業に専念する毎日だが、「そんな夕子にほれました」、「そんな女のひとりごと」という2作のミリオンヒットを持つだけにその人気は今なお不動だ。とくに「そんな女のー」は130万枚という今の演歌界ではまず不可能?な枚数。
日本有線大賞、ベストヒット賞などを獲得し、増位山の持ち味ともいえるソフトな声に加え、増位山自身が「ちょうどカラオケが出始めた頃とマッチした」と今もメディアとして生き続けているカラオケが相当な追い風になったのもうなずける。

新曲の作詞は作家としてこのところ勢いのある下地亜記子氏に書き下ろしてもらった。「この作品は女性でないと書けない詞です。男の人に対する優しさ、母性本能を感じさせる所がポイントでは…それと聞かせどころ、つまり美味しい所を作って頂いた」と。健気に生きる女性の目線で書き下ろした女性的なタッチが心をくすぐる。そのためか男性がメインだった前作の「男のコップ酒」とは違い、今回は女性層にもアピールしたいのだと増位山自身そう意気込む。

増位山の趣味は歌と絵を描くこと。「力士の時代は毎日神経を使っていたのでリラックスする時間がいる、そんな事から歌を歌ったり、絵を描いたりしていた」と当時を回想する。国技であるがゆえに相当神経を使っていたのだろうと想像する。歌はそんな時の息抜きでもあったに違いない。
23歳で歌手デビュー。いきなり売れたわけではない。レコード会社も数社を渡り歩き現在のテイチクに落ち着きようやく芽が出た。
「これから先いつまで歌えるか分からないが歌っている時は楽しい。家でくすぶるよりずっといいネ…」とにっこり微笑んだその笑顔と言葉に全てが集約されている。

*記者のひとこと*
デビューしたもののなかなか芽が出なかったが大ブレイクした「そんな女のひとりごと」で一気にスターダムに。苦戦組の多い歌謡界の中にあってほんのひと握りのミリオン歌手の1人だ。角界では大関止まりだったが、その甘いマスクと声にどれだけのファンをとりこにしたのだろう。増位山の歌は力でグイグイ押すタイプではない。男の艶っぽさをにじませながら淡々と歌うマイペースぶりに増位山の魅力がある。いつものように新曲の話はそこそこに歌謡界の良き時代の話しで盛り上がった。いつまでも心をくすぐる大衆演歌を歌ってもらいたいネ。