0905_sakuraikumiko来年デビュー10周年を迎える日本クラウンの桜井くみ子が、9月7日に新曲「嫁入り舟」(作詞:みやま清流/作曲:杉本眞人/編曲:前田俊明)を発売した。前作「海宿」で演歌ファン、カラオケファンの心を掴んだ桜井にとって初めて挑戦する杉本作品。「苦労はあるが自分流に歌っていきたい」と歌い込みながらしっかりと桜井くみ子の味を出したいと気合が入る。キャンペーンも地元大阪から入った。

今年、事務所を移籍した。新曲の制作に当たっては原点に戻ってデビュー曲の「あばれ船」のような等身大の作品を、そんなテーマで取り組んだ。事務所の移籍に加え、10周年という節目を前に環境面、制作面とも心機一転のつもりらしい。
新曲は茨城県潮来市に伝わる嫁入りする際の花嫁や嫁入り道具などを運搬する「嫁入り舟」がテーマで、桜井がその主人公の花嫁になりストーリーが展開される、という内容。桜井自身、実際そのイベントを見てレコーディングに臨んだ。
「杉本先生のデモテープを聴き自分なりに歌うのがとっても難しかったというのが最初の印象です。でも先生からは好きなように歌っていいよといわれ今は自分のスタイルで歌えるように頑張っています」

「年齢的にはもうお嫁に行ってもいい年だし、詞の内容は両親の愛情が一杯注がれている。20代の頃は余り親の有難味が分からなかったが、30代になってようやく分かってきました。歌っていると気持ちが入り過ぎて涙します。とにかく感情をストレートに感謝の気持ちを表現できればと思っています」
CDを聴く限り一生懸命に自分流を出そうとの思いが伝わってくるが、時折少々濃い目の杉本節がどうしても顔を出す。それはそれでいい。引き出しが1つ増えたと思えばファンも納得するだろう。新曲は10作目になる。
「デビュー当時は喜びだけだったが、今は楽しい時期ですね。この状態を持続できればと思っています」と晴れ晴れとした表情が印象的だった。

*記者のひとこと*
演歌歌手になりたい、と小さい頃から演歌を歌いそして聴いていた。根っからの演歌好きだ。夢が叶いさぞかし楽しい日々だろうと想像するが本人は「悶々とする時もりました」―本音だろう。来年はもう10周年になる。新曲はその10周年に向けた布石の作品と位置付けているが、来年の10周年を機にしっかりとした路線を確立してはどうか。迷い子になるよりずっといい。