0623_matsubaranobue「プライベートで色々大変な時期もありましたが仕事面で安定してきました」―そうにっこり微笑んでいるのは新曲「おんなの暦」(作詞:たきのえいじ/作曲:若草 恵/編曲:南郷達也)がヒットチャートを確実に上昇している徳間ジャパンコミュニケーションズの松原のぶえ。
カップリングで競作の「愛をありがとう」(故・作曲家中川博之氏の作品)も評判がいい。

デビュー曲の「おんなの出船」、そして「演歌みち」という代表作を持ち、今なお第一線で活躍中の松原。この2曲に代表されるように松原の持ち味は歌唱力を武器に力強く歌い込む熱唱タイプ。
好調な新曲はそんなイメージを払拭、新境地に切り込んだメジャー調の作品に仕上がった。

「可愛くけなげな女性を私なりに表現しているつもりです。今回の新曲は歌い込むというより流し込む、そんな作品です。ただ、どちらかというとタイプとしては不得意な路線。アレンジでメジャーの作品にして頂きました。また、詩の世界も斬新で古き良き時代のことを上手に教えてくれています。たきの先生からこの作品はのぶえちゃんしか歌えない、と言われなおさら力が入ります」といい意味でのプレッシャーを背負いながらの日々らしい。

一方、カップリングの「愛をありがとう」は、ムード歌謡の第一人者と言われた作曲家の中川博之氏の作品で、三回忌の今年、企画作品としてメーカーの枠を越え松原を含め7名のアーティストが競作している。女性のソロとしては松原だけがチャレンジした。
 「ムード歌謡というジャンルはどうしても男性のイメージが強いが、女性のムード歌謡もあってもいいのでは…そんな思いからトライしました。結果的には女性でもいける、そんな事を再認識しました」という松原。イベントでは中川氏の作品である「夜の銀狐」「新潟ブルース」という代表作もレパートリーにしているとか。

この7月でデビュー38年目に入る。「私の場合は色んなことがありすぎて、いま改めて思うと早かった。気が付いたらもう38年…」。40周年も間近。その40周年に向け、更に拍車をかけるとともに盤石な基盤の確立を視野に入れたい、そんな思いから今年6月からラジオ日本で自らがパーソナリティーを務めるバラエティー番組「艶歌(うた)たび」(月曜18:00-18:30放送)をスタートさせた。
「ゲストをお迎えしているが、歌手だけに固執しないで色んな世界の方々をお迎えしています」と、BS放送での歌番組も企画中だ。

「もう少し引っ張りたかった」という前作「能登みれん」が未だ好調らしく、しばらくは新曲ともども相乗効果でプッシュしていく考えだ。
 
*記者のひとこと*
病気、離婚と個人的に苦労した時期もあったが「私には歌があるじゃないか。ガンバレ」と自分を叱咤激励してきた、と想像する。歌い手である以上、新たな路線に挑戦する意欲もいるが、松原の真骨頂は「おんなの出船」「演歌みち」に代表されるようにスケール感のある王道演歌だ。流行歌ファンはそんな代表作に匹敵するような豪快な作品を熱望しているに違いない。もうすぐ40周年という大きな節目が来るではないか。ぜひそんな作品で松原のぶえの健在ぶりを誇示してもらいたい。