0620_kitagawadaisukeこの8月でデビュー19年目に入る日本クラウンの北川大介が6月8日に新曲「男と女」(作詞:たきのえいじ/作曲:叶 弦大)、「愛をありがとう」(作詞:高畠じゅん子/作曲:中川博之)を発売した。
今回は両A面で叶、中川というメロディーメーカーの巨匠の作品に挑んだ。「代表作にして暮れの舞台に立ちたい」と燃えるような情熱で取り組んでいる。
 
まず「男と女」-ブルースの味をプンプンと匂わせるが、ジャズテイストに加えハワイアンの雰囲気も盛り込んだ大人のムードが漂う。前作の「横濱の踊り子」から昭和の良き歌謡曲を彷彿させる作品を―そんなコンセプトのもと取り組んだ作品。
「叶先生には色っぽくけだるく歌ってほしい、と注文を付けられた」という北川。その話しぶりからレコーディングには苦労があった?と水を向けると、間髪入れずに「録り直しました」と。多分“遊び心”を出すのに相当の苦労があったのではないかと推測する。

一方の「愛をありがとう」はデビュー作の「前橋ブルース」を手掛け、北川自身「先生なくして今の僕はない。自分にとっては師匠です」という亡き中川氏の作品で、中川氏自身もCD化した名作。
今回、北川のほか松原のぶえなど、錚々たるアーティストが競作(7人が発売)している。元々、北川のために書き下ろしたもので、北川の真骨頂といってもいいムード歌謡。

ここ数年、歌謡界は北川など若手といわれるアーティストの活躍が顕著である。再来年はデビュー20周年。そろそろ中堅の域に入る。ビッグヒットこそないが、未だ厳しい歌謡界で安定感を保つ。今回の新曲を機に「昭和歌謡には北川は外せないね、と言われるようになりたい」と昭和歌謡にもとことん拘りたいらしい。「古いものを残しながら新しいものをどんどん取り入れていく」のもいいが、北川には「古いものをしっかりと残しながら新しいものをぼちぼちと取り入れていきたい」―そんな思いがあるようだ。

今回は北川にとって初めての試みとして、新曲を課題曲にしたカラオケ大会を開催する方向で準備中だ。「それだけ今回の作品には力が入っているんです」と力を込めた。

*記者のひとこと*
明るいキャラクターとサービス精神旺盛ぶりはデビュー以来全く変わってない。プロゴルファーを諦め途方に暮れているとき、たまたま友人の後押しで出場したカラオケ大会が北川の運命を変えた。その明かりを灯したのが今は亡き中川博之氏である。出す作品はほとんどがチャートインしてきたし、まだ歌でスランプになったことがない。新曲の「男と女/愛をありがとう」は昭和の匂いがする懐かしい響きがある。猥雑な居酒屋で聴くのもいいが、お洒落なバーでそっと聴くのもいいねぇ~。「いつまでも愛される歌手でいたい」北川の口から出た本音である。