◎ リポート

1605_kitagawayujiデビューしていきなりスターダムにのし上がるケースもあるが、ほとんどがコツコツと努力を重ねるうちに大きくブレイクする。歌謡界はこの2つのケースに代表されるが、キングレコードの北川裕二は典型的な後者である。
新曲「泣いて大阪」(作詞:下地亜記子/作曲:弦 哲也)〈4/6発売〉に全身全霊で取り組みたい、と発売前から東奔西走。激戦の男性演歌陣に新たな”顔”が誕生するか、興味深く見守りたい1人だ。

――新曲にかける意気込みなどを聞いた

新曲「泣いて大阪」は、遠回りはしたが北川の方向性を確立したといっていい30周年記念盤「女のみれん」や「なみだ百年」の路線を踏襲した大衆演歌だが、歌いようによってはド演歌と表現したいメロディーが聴く側にストレートにしかも強烈に伝わってくる。というより、詰め寄ってくる。演歌にありがちな重さがないのは、時折感じる心地良い”さっぱり感”が見え隠れするからだろう。

 
北川 「デビュー以来、男唄、女唄、ムード歌謡等々……様々な路線を歌い挑戦してきたが、『女のみれん』から担当ディレクターが変わり、大衆演歌に方向転換したのが結果的にいい方向に出た。もちろん不安と期待が交錯していたというのが正直なところ。ただ、自分では悪い方向にはいかないだろうという信念はあった」

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30周年記念盤「女のみれん」から、関東中心のプロモーションだった活動を、大阪を中心とした関西にも広げた。とくに大阪は演歌・歌謡曲の強い土壌があり、大阪から全国ヒットした例は枚挙にいとまがない。

 
北川 「関西は演歌に強いということは色々な人から聞いていたが、実際にこちらに来てその市場の熱さに驚いている。もっと早く来るべきだった、と猛反省している」

新曲の「泣いて大阪」の評判は上々で、北川自身も代表作にしたいと気合が入る。カップリングの「夢ふたり」もいい。

 
北川 「大衆演歌路線になって5作目となる新曲はワルツ調のリズムで、歌っていてそれほど難しさは感じられないが、最後の盛り上げにそれなりのテクニックが要求される。反応がいいし、とにかく何回も聞いて、歌っていればこの作品のコツが分かる。実績を挙げ、この路線をしっかり確立するのがこれからの課題であり、目標でもある」
と、北川裕二路線の確立が急務であることを強調。

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新曲発売に因み、プロモーションの一環として、「北川裕二新曲発表ライブツアー」を東京を皮切りに全国7会場で順次開催していくほか、カラオケ大会も行う。(ライブツアーの詳細はこちらから

また、6月15日から30日頃までは大阪に滞在し、意欲的なキャンペーンに備える予定だ。具体的にはメディアやディーラー訪問に加え、カラオケサークルにも積極的に回り、新曲商品の拡売と認知度を図る。15日頃から1週間は地元のラジオ大阪の番組に毎日生出演し、翌日の訪問先やイベントの告知徹底を図る。

*記者のひとこと*
作曲家・弦哲也氏の2番弟子(1番弟子は千葉一夫)として33年のキャリアを持つベテランだ。北川と初めて会ったのは大阪発流行歌ライブのステージを初めて踏んだ時。確か平成24年頃だと記憶している。キングレコードの当時大阪で宣伝を担当していたM氏から「いいアーティストがいる」とラブコールがあったためだ。当方、勉強不足で名前すら知らなかったが、北川のステージを観て思わず「いいね」とM氏に叫んだのを覚えている。以来、大阪に来ると食事をしながら演歌談義に花を咲かせる。こちらも根っからの演歌好き。時間を忘れて毎回盛り上がる。これまで相当の苦労があった、と察するが、忍耐と強い意志で何事にも真正面から立ち向かい感謝と努力の積み重ねが今日の北川の土台を築いたのでは、と想像する。年齢的にはもう還暦を過ぎた。急げ。

インタビュー:金丸

新曲「泣いて大阪」4/6発売!

◎ 最新情報

北川裕二プロフィール
Yuji音楽工房
http://www.kitagawa-yuji.com